運び屋 2018年
クリント・イーストウッド監督
物語
退役軍人のアール・ストーンは高級ユリの生産者として名を知られた存在だったが、家庭をないがしろにして娘の結婚式にも出席せず、妻メアリーたち家族を悲しませていた。だが十数年後、ネットの普及で売り上げは落ち込み、自宅も農園も差し押さえられ、90歳を目前に孤独な生活を送るアール。そんな彼に車の運転をするだけで金が入ると、仕事を持ちかけてきた男がいた。アールは難なく仕事をこなすが、それはメキシコの麻薬カルテルの運び屋の仕事だった。ためらいはあったものの、多額の報酬に仕事を続けるアール。しかしその彼を麻薬取締局のエージェント、コリンとトレビノが追い詰めようとしていた…
イーストウッドの映画出演は2012年の「人生の特等席」以来。88歳になったイーストウッドの映画(監督・主演)が観れるとは、それだけでも感動モノ。
映画は、メキシコカルテルの麻薬の運び屋として逮捕された87歳の老人レオ・シャープがモデルとしたもの。
↑実際のレオ・シャープ
イーストウッドは映画製作に際して、本人へのインタビューなどリサーチは不要だったと言っている。ほぼ同年齢ということもあり、レオ・シャープの人生をイメージするのは容易だったのだろう。
麻薬の運び屋を扱いながら、犯罪映画ではなくヒューマンドラマとして作られています。
「人生で一番重要なのは家族を大切にすること、それ以外は全て二の次だ。」
テーマは明確。クリント・イーストウッドらしい”価値観”のある作品でした。
※今年182本目の映画観賞