偉大なるマルグリット 2015年
グザヴィエ・ジャノリ監督
物語
1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では、サロン音楽会が開かれていた。参加した新聞記者のボーモンは主役のマルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったのだ!しかし、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人だけが気付いていなかった…
フランスでは100万人を動員。第72回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞にノミネートされた。
音痴にも関わらず多くの人々から愛された伝説のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしたフィクション。
金持ちのマダムに、誰も音痴という真実を告げらない。それどころか社交辞令で褒めそやすので、本人はますます、その気になってしまう。観ていて心苦しい展開。
そしてヨーロッパ映画にありがちな皮肉な結末。ハッピーでもアンハッピーとも言えない終わり方をします。
好みで評価が分かれそうですが、僕は苦手なタイプの作品でした。
映画のモデルになった伝説のソプラノ歌手、マダム・フローレンス。フィルムも残っているのですね。本人はファンの支えで76歳でカーネギーホールにも立ったそうです。ご立派。
※今年186本目の映画観賞