死刑台のエレベーター 1958年
ルイ・マル監督
物語
パリの土地開発会社の重役ジュリアンは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。情事の果て、2人は社長を自殺に見せかけて殺す完全犯罪を計画し、実行に移すが、犯行直後、会社のエレベーターが停電で止まり、ジュリアンが閉じ込められてしまう…
ノエル・カレフの推理小説を、製作当時25歳だったルイ・マルが監督のデビュー作となる傑作サスペンス。音楽はマイルス・デイビス。
犯行現場に置き忘れたロープを取りに戻ろうとしてビルのエレベーターに閉じ込められてしまうジュリアン。
ビルの前に駐車していた愛車は若いカップルに盗まれてしまう。ジュリアンを探すフロランスは若い女を載せたジュリアンの車を目撃してしまう…
一晩中、街を彷徨うフロランス（ジャンヌ・モロー）。
ジュリアンは必死にエレベーターからの脱出を試みる。（携帯電話があればね…）
些細なミスから連鎖的に狂っていく運命。これは「男と女の関係」を象徴しているのでしょうかね。まさにフランス映画です。
あとルイ・マル監督の非凡な映像センス。とても25歳のデビュー作とは思えません。ぐっと来ました。👏
※今年190本目の映画観賞
