悲しみよこんにちは 1958年
物語
セシルはもうすぐ18歳。プレイボーイ肌の父レイモン、その恋人エルザと、南仏の海辺の別荘でヴァカンスを過ごすことになる。そこで大学生のシリルとの恋も芽生えるが、父のもうひとりのガールフレンドであるアンヌが合流。父が彼女との再婚に走りはじめたことを察知したセシルは、葛藤の末にある計画を思い立つ……。
フランスの作家フランソワーズ・サガンが18歳で発表しベストセラーになったデビュー作「悲しみよこんにちは」を原作とした映画。
冒頭がモノクロで回想シーンからカラー、通常とは逆の演出。悲しみがまといつく現在から、何の憂いもない過去を振り返ります。
セシルが17歳の夏に、コートダジュールにある別荘で起きた事件を振り返る。ジーン・セバーグが演じるセシルの髪型はセシルカットと呼ばれ流行したそうです。僕はチーター(水前寺清子)カットかと思っていました。
どこか退廃的な雰囲気さえ漂うブルジョワジーのアンニュイ世界。当時の日本人が憧れた先進国「おフランス」ざんす。
ピュアでセンセーショナルな内容。1954年にサガンが世界の文学に与えた衝撃が伝わる映画でした。文学系だけど面白かったよ。
※今年192本目の映画観賞。