地下鉄のザジ 1960年
ルイ・マル監督
物語
地下鉄に乗るのを楽しみに地方から出てきた10歳の少女ザジが、2日間パリに住む親戚のガブリエルおじさんに預けられる。ザジはおじさんの元を抜け出し、地下鉄のストライキで混乱するパリの町を冒険するが…
「死刑台のエレベーター」のルイ・マル監督が前衛作家レイモン・クノーの小説を映画化したドタバタ喜劇。この作品はフランスのヌーヴェルヴァーグ運動の先駆けとなった。
10歳の少女ザジちゃんが大人達を振り回してパリを舞台に大騒動を起こす喜劇です。前衛的な演出でナンセンスでシュールなドタバタが連続します。
コントがザジを中心にして一つの作品になっています。リズム感あるポップカルチャーな作りで、ルイ・マル監督の映像センスが光ります。
作品の魅力は、やはりザジちゃんですね。10歳にして大人の男性も振り回す小生意気なパリジェンヌ。クレヨンしんちゃんのフランス版という感じでしょうか。フェミニンなフランスのお国柄も伝わってきます。
※今年195本目の映画観賞。