運動靴と赤い金魚 1997年
マジッド・マジディ監督
物語
修理したばかりの妹ザーラの靴をなくしてしまった小学3年生の兄アリは、家が貧しく両親にもそのことを言い出せない。そこで自分のたった一足だけの運動靴を妹と交替で履いて登校することにする。そんなある日、3等の商品が運動靴という小学生のマラソン大会が開催されることを知った兄は、妹のために出場して3等になるよう懸命に走るのだが・・・
イランの映画。モントリオール世界映画祭でグランプリを獲得した。
貧しいながらも一生懸命に生きる家族と仲の良い兄妹を描いたヒューマンドラマ。
靴も買えない家庭もあれば、広大な庭付きの豪邸に住んでる金持ちもいる。イランの社会格差を見せつける。
アリは家事を手伝いながら勉強を疎かにしない真面目な少年。妹も家事を手伝いながら学校へ通う。お兄ちゃん思いの妹。
賞品の運動靴を狙い、マラソン大会で3等になるように走るのですが…。
金魚は幸福のシンボルのようです。懸命に生きる善良な家族、兄妹に神のご加護があることを示して映画は終わります。愛情に満ちた心温まる作品でした。
※今年202本目の映画鑑賞。