黒猫・白猫 1998年
物語
ジプシーのマトゥコは、自称ダマしの天才。ある日、彼はロシアの密輸船から石油を買うが、見事に騙されて大金を失う。金に困ったマトゥコは、息子のザーレとともに、“ゴッドファーザー”グルガに石油列車強奪の計画を持ちかけ資金援助を乞うが……
カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを2度受賞しているのをはじめ、世界三大映画祭すべてで受賞しているユーゴの名匠エミール・クストリッツァ監督のコメディ作品。本作はヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している。
祖父のザーリェ、その息子マトゥコと、孫のザーレ。ドナウ河の岸辺に住んでいるジプシーの喜劇。ザーレにはイダという恋人があるが、マトゥコの借金の為に、ヤクザの妹と結婚させられることになるが、結婚式の当日に…
陽気なジプシー音楽が賑やか。ハイテンションなドタバタ喜劇。動物を使ったユニークな演出や、ジプシーの結婚式など見どころの多い作品ではあるがストーリーはたわいない。
社会派ドラマやヒューマンドラマの大作が競うヴェネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を獲ったのは凄い。監督の”こだわり”やコメディとしての”作り込み”が評価されたのかな。
明るくて楽しい映画ですが、ギャグの方はイマイチ笑えなかった。日本人とは笑いのツボというのかリズム感が違うのだよね…。外国だと大爆笑かもしれないけど。
※今年234本目の映画鑑賞。