サバイバルファミリー 2016年
矢口史靖監督
物語
鈴木家は、父・義之、母・光恵、息子の賢司、娘の結衣の4人家族。ある朝、目を覚ますと突然全ての電化製品が停止しており、鈴木家だけでなく近所中で同じことが起きていた。さらに電車も車もガスも水道も止まってしまい、家族全員途方に暮れる。そこで義之は、東京から出ようと決断し……
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督のSF映画。「ある日、突然、電気が一切使えなくなったら」というお話。
電気はもちろん、電池、バッテリーも使えなくなり、自動車もスパークプラグが駄目になって動かないという、”あり得ない”設定だが、今年の台風で発生した千葉県の停電や、浸水で発電設備が壊れた武蔵小杉のタワーマンションの件も思い出されてリアルに感じるシーンも多かった。
家族は鹿児島で農家を営む祖父のところへ移り住むため、東京から自転車で移動しようとする。自動車が動かない世界で人々が高速道路を歩いていくシーンはなかなか印象的。
水や食料なども不足し、サバイバルな旅となる。いざとなると頼りにならない父親、環境に適応して少しづつ成長する子供らの関係が面白い。
矢口監督らしい緻密なシナリオでネタは面白いけど、設定に無理があると入り込めないですね。ゾンビ映画の方があり得そうに思えてしまう。映画って難しいですね。
※今年254本目の映画鑑賞。