スローなブギにしてくれ 1981年
藤田 敏八 監督
物語
主人公のさち乃は仔猫を溺愛する美少女。彼女は、ふとしたきっかけで知り合った中年男が運転する、白いムスタングに拾った子猫と共に同乗しますが、口喧嘩をした挙句に第三京浜の車寄せで猫と共に降ろされてしまいます。そこにオートバイで通りかかった青年ゴローに助けられ、さち乃はそのままゴローと同棲を始めるが…
片岡義男の同名小説を角川が映画化した作品。
浅野温子のデビュー作。当時まだ19歳だそうです。小悪魔的で可愛いですね。
あと山崎努の演技力。喪失感を抱えた、危険な魅力のある中年男を渋く演じていました。この映画の実質的な主役でした。
仕事をしない中年、学校に行かない女子高生、定職を持たない青年…。
70年代の学生運動が終わり、若者が社会に対する関心を失った80年代。どこか虚無的な時代の雰囲気が漂っていますね。
南佳孝の主題歌が良くて、もっとカッコいい映画かと思っていたけど、結構、ダサい。こんな時代だったんだよな〜と、懐かしい気持ちで鑑賞しました。
※今年258本目の映画鑑賞。