金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

昔々、アナトリアで

昔々、アナトリアで              2011年

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督

物語

殺害され草原に埋められた遺体を探し出すため、容疑者を連れて来た警察官、検察官、検死医、発掘作業員ら一行。男たちは日常の話題や自殺や死について様々な会話を交わしながら捜索を続けるが、容疑者の供述が曖昧なため、遺体はなかなか見つからない広大な草原をさまよう男たちは、次第に苛立ちを募らせていく

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「冬の街」(2003)でカンヌ国際映画祭グランプリ、「スリー・モンキーズ」(08)で監督賞を受賞しているトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、第64回カンヌ国際映画祭で自身2度目となるグランプリを受賞したドラマ

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大草原での遺体捜索。遺体がなかなか見つからないで苛々する展開。警察官、検察官、検死医らの会話から窺える、それぞれの人生。

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後半は遺体の検死。遺体にある異常が発見されるが、敢えて検死医は報告書に記載しない。

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この映画は答えのないミステリー、すっきり解決しないのね。観客に事件や登場人物の背景を考えさせる。テンポが緩くて眠いけど、”渋い”映画でした。

※今年19本目の映画鑑賞。