ショーシャンクの空に 1994年
物語
妻とその愛人を射殺したかどでショーシャンク刑務所送りとなった銀行家アンディ。初めは戸惑っていたが、やがて彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんだ受刑者達の心を掴んでゆく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが…
スティーブン・キングの「中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース」が原作。第67回アカデミー賞で7部門にノミネートされた。主演、ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン。
公開から20年以上経っていますが、今でもファンの多い映画です。僕は今回15年ぶりの再鑑賞になります。初めて観た時の驚きはありませんが、ストーリーテーリングが上手くて、再鑑賞でも飽きません。
主人公のティム・ロビンスの演技も良かったですが、モーガン・フリーマンの存在感は抜群です。原作のレッドはアイルランド人だそうですが、映画の黒人の設定の方が相棒(バディ)感があっていいですね。
ブルックスやトミーなど脇役も良かったですね。仮釈放後に自殺してしまうブルックスのエピソードは終身刑の残酷な一面について考えさせられます。
刑務所という絶望的なシチュエーションの中でも、人間性や希望を捨てなかったアンディ。劇中、囚人にとっての刑務所の壁は、誰にとっても存在する人生の壁を比喩しているような気がします。素晴らしい脚本、いい映画ですね。
※今年42本目の映画鑑賞。