ラ・ブーム 1980年
クロード・ピノトー監督
物語10月のパリ。13歳のヴィックは、新学期に期待と不安に胸を膨らませていた。そんな恋に憧れるヴィックにとって初めての「ブーム(パーティ)」がやってきた。彼女はそこで美少年のマチューと出会い、たちまち恋に落ちる。急速に距離を縮めていく2人に、パパとママは気が気じゃない。そんなある日、パパの浮気が発覚し、別居騒動に。ヴィックの家族たち、そして彼女の恋の行方が大きく揺れ動く。
ソフィー・マルソーのデビュー作。フランスでは450万人の観客を動員するヒットを記録し、日本でも話題になった。
ソフィー・マルソー。未だ13才(中学生)ですが、年齢より大人に見えますね。
あどけないようで色気もあって、ラストシーンの恍惚とした表情なんか、クラっとします。ああ、女の子って恐い…。
単なるアイドル映画と評されることも多いようですが、ヴィックや母親、小粋なお婆ちゃんの女性像にはパリジェンヌの伝統やフランスにおけるフェミニズム的な文化も感じます。
ヴィックを取り巻く大人たちのドラマが案外いいです。ヴィックの両親の離婚騒動が描かれていますが、夫婦の離婚率は、日本もフランスも70年代後半から急増しています。
両親の離婚が子供たちにとって珍しくなくなってきた、そんな ”時代” なんか映し出しているように思います。
LA BOUM - Reality - Richard Sanderson (HD)
ヒットした主題歌。ロマンチックでいい曲ですね。映画のシーン、当時発売されて若者に人気となった ”ウォークマン”が、当時の流行をつかまえた「恋の小道具」なっています。これも時代を感じるな(笑)
※今年59本目の映画鑑賞。