金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

明日晴れるか

明日晴れるか          1960年

中平康 監督

物語

秋葉原のヤッチャバ(東京青果市場)につとめる三杉耕平は、本職はカメラマンだ。耕平はある日、桜フィルムの宣伝部長から“東京探検”というテーマで仕事を依頼される。耕平の面倒をみる担当は、宣伝部員の矢巻みはる。みはるは大変な才女で、耕平にとっては大の苦手だった。その上バーの女給セツ子も耕平を追いかけ廻しているので、苦手が二人に増えた。

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日活映画。主演 石原裕次郎芦川いづみ渡辺美佐子中原早苗 ら。監督は「狂った果実」の中平康

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昭和の大スター、石原裕次郎。当時まだ25歳ですが、堂々とたる貫禄。ぐだぐだに酔っ払うシーンなどコミカルな演技が印象的。僕にとっては「太陽に吠えろ」のボスのイメージが強いので新鮮でした。

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芦川いづみ。日活黄金期の大女優。とても可愛らしい方ですが、この映画ではメガネで登場。コメディエンヌとして大活躍。ファンサービスでしょうか、メガネを外した寝顔シーンが “一度だけ” ありました(笑)

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中原早苗さん。彼女も日活を支えた女優さんです。裕次郎を巡る芦川いづみとの恋のさや当てが可笑しい。

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日活らしい大衆的な娯楽映画ですが、よく90分によく収まったなと感心する脚本、小気味よいストーリー展開、そして出演者の”大"熱演。失われた昭和の風景にも感動。

なかなかの傑作でした。

※今年3本目の映画鑑賞。