赤い子馬 1949年
物語
牧場主のフレッドは、妻アリスと息子のトム、使用人のビリーと共に平穏な日々を送っていた。フレッドから子馬を贈られたトムは、ギャビランという名前を付けて、ビリーに見守られながら調教を始める。
ある雨の日に、逃げ出したギャビランは病気になってしまい、トムは、ビリーが馬小屋に入れてくれなかったと思い彼を恨むのだが…
「怒りの葡萄」「エデンの東」の原作者としても有名なジョン・スタインベックが書いた少年向けの小説が原作。映画化にあたりスタインベック自らが脚本を手掛けた。
牧場の少年の映画なので、ほのぼのとした感じの作品ですが、トムが初めて貰った子馬は病気にかかり死んでしまいます。
悲しいエピソードです。子馬を育てたことがある人は少ないでしょうが、ペットを飼ったことがある人ならば、その死を初めて経験する少年の気持ちはわかるかと思います。
ドラマは少年と子馬だけでなく、移り住んだサリナスの住民と馴染めずに悩み父のフレッドや、開拓時代が忘れられない祖父など家族のエピソードも語られます。
あと牧場で働く馬丁のビリーとトムの友情がドラマが見どころ。といいますか、ビリー役にロバート・ミッチャムという人気スターをキャスティングしていますので、これがメインのドラマのようです。
ポスターを見ると使用人のロバート・ミッチャムとトムの母マーナ・ロイが主演俳優なんです。
フレッドが黄昏るのも無理ないですね…
エピソードにまとまりがなく映画的にはイマイチすっきりしなかったですが、少年と子馬は可愛いらしくて良かったです。
※今年12本目の映画鑑賞