アバウト・シュミット 2002年
物語
保険会社で働いていたウォーレン・シュミットは定年退職を迎えた。66歳。退職後の生活に馴染めないウォーレンは、アフリカの子供たちを援助するプログラムを知り、6歳の少年の養父になって彼に手紙を書くようになる。そんなある日、妻ヘレンが急死する。そして葬儀の準備に追われるシュミットのもとへ、愛娘ジーニーが婚約者ランドールを連れて戻ってきたが…
原作はルイス・ペグリーの同名小説。定年退職をむかえ、第二の人生を前にした男の悲哀をコメディ・タッチに描く。ジャック・ニコルソンがゴールデングローブの主演男優賞を受賞した。
定年の時刻をオフィスで迎えるシュミット。仕事人間だった彼にとって死を迎えるような瞬間なのでしょうね。アメリカ人って仕事より家庭優先のようなイメージがありますが、こういうタイプの方もいるのですね。
キャンピング・カーでの食事。奥さんの夢で、シュミットの定年を機にキャンピング・カーで旅行することを計画していて、シュミットは高価なキャンピング・カーも購入しましたが、その奥さんにも先立たれてしまいます。
一人娘が連れてきた結婚相手は、まともな仕事にも就いていないような男。シュミットは二人の結婚には反対ですが、娘は父の意見を聞こうとしません。
いい映画でした。ジャック・ニコルソンのユーモア溢れる演技も素晴らしい。ラストシーンが感動的で、余韻に浸るためエンドクレジットを最後で観ました(音楽も素敵です。)
しかしコメディとはいえ、誰にでもくるリタイア問題、身につまされます…。
※今年16本目の映画鑑賞。