金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

漫画:どうぶつの国

どうぶつの国    著者 雷句誠

物語

動物たちが暮らす弱肉強食の星「どうぶつの国」に現れた人間の赤ん坊タロウザ。母親としてタロウザを育てるモノコ達の暮らしや、生きていくための戦いが描かれた幼年期、7年後の世界に移り、タロウザは草食動物と肉食動物とが仲良く暮らす方法を模索する少年期、さらに時を経て、同じヒトでありながらキメラを用いてどうぶつの国を支配しようとするギラーに対抗するため、仲間達を引き連れてバベルの塔へ最後の戦いに乗り込む青年期が描かれる。

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「金色のガッシュ!」が面白かったので、こちらも読んでみました。少年マガジンの2009年10月号から2013年12月号まで連載された作品。単行本14巻を読了。

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どうぶつの世界に現れた人間タロウザが、どうぶつに助けられながら、全ての動物が共存する世界を作るために、仲間と共に敵対する人間と戦うという物語です。この展開は、人間の世界に現れた魔物ガッシュが、人に助けられながら、優しい王様になるために仲間と共に魔物と戦う「金色のガッシュ」の対称的なセルフ・オマージュになっていますね。

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作品の世界観が苦しいね。先ず、少年期までの作風と青年期のギャップ。後、ガッシュの場合はファンタジーですが、「どうぶつの国」は、一応リアルワールド。設定にSF的な説明がありますが、ゼリダ病とか幹細胞研究から生まれたキメラ合成獣とか…なんか厨二病的に理屈っぽくて…。

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おおお、炎の攻撃‼︎ 

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の後に、くどくど説明…😅

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壮大な構想とか、緻密な描画とか、ガッシュ以上に力が入っています。でも、正直、あまり面白くない。なんか惜しい作品ですね。

※漫画読書、2作品目。