おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪　　2012年

細田守　監督

物語

19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。

細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」が劇場公開されています。劇場に行くかどうか思案中。過去の作品をもう一つ鑑賞。

この物語は"おおかみおとこ"と恋に落ちた花を描いたもので、娘の雪が母の半生を語る形で進行します。花は二人の子供、雪ちゃんと雨くんに恵まれますが、ドラマの早いうちに父親の"おおかみおとこ"が事故で亡くなってしまいます。残された花は、女手一つで、二人の"おおかみこども"を育てることになります。

雪ちゃん、雨くん、イキイキとして可愛い。「未来のミライ」のくんちゃんとか、細田守監督は子供を描くの上手い。

花は、おおかみに変身する子どもたちを、人目を気にせずに育てるために、都会を離れて人里離れた家を借りて住むことを決めます。半分、廃屋のような家に引っ越してきた家族…はっきり言ってトトロっぽいです…。

ストーリー紹介はこの辺りで終わり。

"おおかみこども"

タイトルに反して大人向けの作品。父親の死、母子家庭での育児の苦労、マイノリティとして生きる疎外感など、ドラマに散りばめられた現実的な問題が重たい。リアリティの重力から逃げきれない低空飛行のファンタジーという感じです。監督は大ボラは苦手なんでしょうね。

※今年31本目の映画鑑賞。