金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

友だちのうちはどこ?

友だちのうちはどこ?

アッバス・キアロスタミ監督

物語

 授業が終わり、教室で隣の席の子が駆け出して転んだ。その手当をしてやった主人公の少年は、自分のとよく似た彼のノートも一緒に持って帰ってきてしまう。その日も遅刻して、おまけに宿題を忘れて、先生にキツく叱られたばかりの隣の席の子に同情し、少年は自分とはまるで反対の方角に住む彼にノートを届けることにしたのだが……

f:id:tomo2200:20210912212041j:image

f:id:tomo2200:20210913225432j:image

友だちのノートを間違って家に持ち帰ってしまった少年がノートを返そうと友達の家を探す話だ。

f:id:tomo2200:20210913225509j:imagef:id:tomo2200:20210913225503j:image

大人たちは少年を助けてくれない。ノートを返しに行くより、宿題や家の手伝いをするようにいいつける。

f:id:tomo2200:20210913231708j:image

f:id:tomo2200:20210913232310j:image

友達のいるポシュテ村は、少年にとっては初めての土地。村人に友達の家を尋ねるが分からず、あっちに行ったり、こっちに行ったり…

f:id:tomo2200:20210913232319j:image

友達の家はなかなか見つからない、少年の紆余曲折を象徴するようなジグザグ道。人生の縮図がここにある。

友達の家を探すだけの話だけど、「映画って、これでいいのだ、こうでないといけないのだ。」と思わせる。キアロスタミ監督、凄い!👏

※今年49本目の映画鑑賞。