いぬやしき 2018年
佐藤 信介 監督
物語
定年を間近に控える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。その晩、突如墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に入れることに。一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。
奥浩哉の原作漫画の実写化作品。監督はコミックの実写化で定評のある佐藤信介。主演は木梨憲武、佐藤健。
コミックの実写化って、原作ファンを取り込めるので興行的にはリスクが少ないようだけど、ファンゆえに評価は辛口になる傾向があると思う。
佐藤信介監督は原作イメージを壊さず実写としての良さを出すのが上手い。大ヒットした「キングダム」や大泉洋をキャスティングした「アイアムアヒーロー」など実写化ものの安定感が抜群だ。
木梨憲武の演技が意外に良かった。前半の悲哀感のある演技は上手い。後半は、仮面ノリダーだけど、俳優の木梨憲武ってアリだと思いました。
原作の再現は上手ですね。こういうとこ手を抜かないのがファンサービスですね。
映画の見せ場は新宿を舞台にした犬屋敷と獅子神のバトル。和製マーベルのようなB級感は否めませんが、特撮のクオリティは高かったと思います。
※今年50本目の映画鑑賞。