そして人生は続く 1992年
物語
イラン北部で起きた大地震は「友だちのうちはどこ?」を撮影したコケール村にも容赦なく襲いかかった。監督は映画に出演した兄弟の安否を確認するため、息子を連れて被災地へと車を走らせる。
キアロスタミ監督のコケール3部作の第2作目。地震後、出演した兄弟の安否を確認しに被災地に向かった監督自身の実話を描く。撮影は撮影は地震から半年後に実際の被災地で行われている。
監督自身の経験を元に作られた映画。ロードムービーやドキュメンタリーの要素もあるが、映画としての演出もあり、地震で生き残った村人たちを応援する作品になっている。
日本も地震が多い国なので、被災地の悲しみは他国のように思えませんが、震災について「神の御意思」と言いう文化の違い、被災後、一週間しか経っていないのに逞しく生きる人々に驚きも感じました。
ラストシーンの道、ジグザグ道の演出は3部作に共通のようですが、途中で車が後ろに下がったりしながら、それでも坂の上に向かって行く姿に、被災地の復興への道のりが重なります。
いい映画でした。👏
※今年51本目の映画鑑賞。