レヴェナント: 蘇えりし者 2015年
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督
物語
1823年、アメリカ北西部。先住民の襲撃を受けたハンターの一団は多数の犠牲者を出し、船を捨てて陸路で逃走することを決断。そんな中、瀕死の重症を負ったガイド役のグラスは仲間に置き去りにされるのだが...
実在の猟師、ヒュー・グラスを主人公にした壮大なスケールのサバイバル映画。2016年のアカデミー賞でレオナルド・ディカプリオが念願の主演男優賞を受賞した。
ディカプリオの演技凄かった。
役作りにひげを伸ばすのに1年半(笑)はともかく、マイナス26度にもなるようなロケ地(カナダのアルバータ州)で裸になったり、川に飛び込んだり。終盤の終盤、フィッツジェラルドとの殴り合いではディカプリオは鼻を骨折したそうだ。
ディカプリオ自身も役へこだわり、パイソンのレバーを食べるシーンで、スタッフが用意したゼリーではなく、生レバーを食したそうです。映画で"おぇっ"となっています。リアルだ…。
映画のモデルとなったヒュー・グラスの生還話は、僕は初めて知りましたが、アメリカでは数多くの本やドラマで紹介されている有名な話だそうです。
実際のヒュー・グラスに息子はいなかったそうです。先住民との間の息子がいる設定は主人公をインディアンを迫害した白人と批判されないための脚色です。あと熊に襲われたのは夏でした(熊は冬眠するよね)。実際のサバイバルも壮絶なものだったでしょうが、極寒ではなかったようです。
イニャリトゥ監督が挑戦した大スペクタクル映画。大自然のパノラマとディカプリオの迫真の演技。凄かった。👏
小さな画面で観てしまいましたが、これは劇場で観るべき映画ですね。どっかでリバイバル上映しないかな?
※今年55本目の映画鑑賞。