幸福の黄色いハンカチ 1977年
山田洋次監督
物語
失恋して自棄になった欽也は、会社をやめ、退職金で新車を購入、北海道へドライブの旅に出た。網走に着くと手当たり次第に軟派して、同じ失恋の痛手を持つ朱美を引っかけた。それから、海岸で炭鉱夫を名乗る中年男・勇作と知り合い、3人で旅することになる。しかし、勇作には6年3ヶ月の刑期を終え出所したばかりという秘密があった。
刑期を終えた男が妻のもとへ向かうロードムービー。主演、高倉健、共演に、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり。
ラストシーンが有名(タイトルにもなっています)でネタバレ的なところがありますが、筋書きがありそうでないのがロードムービー。高倉健、武田鉄矢、桃井かおりの3人の珍道中が面白い。
大衆車のファミリアで北海道を走る。ラジオから流れるピンクレディーの歌。時代を感じさせます。1977年、今はもうない北海道の風景がなんとも言えない。
出所して初めて飲むビール、カツ丼とラーメンを頼んで食べる。高倉健はこのシーンの撮影のために2日間、絶食したそうです。
武田鉄矢と桃井かおり。当初朱美役は山口百恵を想定していたとか。桃井かおりと武田鉄矢の若いカップルは、高倉健と倍賞千恵子の大人のカップルを対照的に引き立てていました。山田洋次監督の技ですね。
どーして、今まで観てなかったのだろう。素晴らしい映画でした👏。ロードムービーとしても今まで観た作品で最高。
※今年81本目の映画鑑賞。