林檎とポラロイド 2020年
クリストス・ニク監督
物語
記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界を舞台に描いたドラマ。ある日突然記憶を失った男は、治療のための回復プログラム「新しい自分」に参加する。彼は毎日送られてくるカセットテープに吹き込まれた内容をもとに、自転車に乗る、仮装パーティで友だちをつくる、ホラー映画を観るなど様々なミッションをこなしていく。そんな中、男は同じく回復プログラムに参加する女と出会い、親しくなっていく。
ギリシャの新鋭クリストス・ニク監督の初の長編映画。2020年ヴェネチア国際映画祭で上映され話題となる。2022年3月11日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。
記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界が舞台のドラマ。主人公の男はバスに乗ってから記憶を失ってしまう。医者は記憶が戻ったケースはないと言い「新しい自分」を作ることで社会生活を送れるようにする回復プログラムを勧める。
プログラムに従って、様々な行動をする主人公は同じプログラムに参加する女性と知り合います。
SF的な設定で始まりますが、ヒューマンドラマとして終わります。記憶を失った男に試みられる様々なプログラムにも寓話的な意味があったように思えます。技巧い脚本ですが、頭使いすぎかな。素直に感動!という向きの作品ではありませんでした。
※今年8本目の映画鑑賞。