マトリックス レザレクションズ 2021年
ラナ・ウォシャウスキー監督
物語
3部作のゲーム「マトリックス」をつくったクリエイター・アンダーソンは、夢と現実の境界が曖昧になる症状や度々生じる既視感に悩まされていた。社内では新作「マトリックス4」の企画が持ち上がり、その制作に追われる。そんな中、彼は自身がつくったゲームのキャラクター・モーフィアスと遭遇する。
2003年に完結した「マトリックス」の18年ぶりの続編。監督は3部作を監督したラナ・ウォシャウスキー。
ネオじゃなくジョン・ウィックですね。ビジュアル的な変化だけではなく、前作では救世主のスーパーマンでしたが、本作では救世主でもなく空を飛ぶ能力も失われます。ネオの目的も世界を救うことではなく、ポッドに捕らえられたトリニティを救出することです。
映画の前半は、(作品の中ではゲームだが)過去3部作の回想やレビューして、本作4作目を作る意図が語られる。映画という虚構世界(マトリックス)で語られる物語が現実社会にもたらす影響などが語られます。意図は分かりますが口上が長いな‥
シニカルでダークな世界観から一転、愛やシステムとの共存が語られるマトリックスに進化していました。
従来ファンからすれば全く蛇足、期待外れだと思いますが、監督がマトリックスの3部作で伝えられなかったテーマが語られる"真"作品かと思います。
※今年14本目の映画鑑賞