アイ・アム まきもと 2022年
水田 伸生監督
物語
牧本は人知れず亡くなった方を埋葬する「おみおくり係」として働いていた。ある日、牧本は孤独に亡くなった蕪木という老人の部屋で彼の娘らしき少女の写真を見つける。「おみおくり係」の廃止が決定し、蕪木の埋葬が最後の仕事となった牧本は、彼の娘を探しだすこと、1人でも多くの参列者を募ることを目指し、残された手がかりをもとに蕪木のかつての友人や知人を訪ねていく。
ウベルト・パゾリーニの「おみおくりの作法」(2013年)のリメイク作品。主演は阿部サダヲ。
牧本は相手の気持ちや意図を察することができず人とのやり取りが上手くかみ合わない。アスペルガーを連想させるが、人がやりたがらない「おみおくり課」の仕事に没頭できる理由なのかもしれない。
牧本が亡くなった蕪木の縁故者を探して出会った女性たち。宮沢りえや満島ひかりの演技は良かった。
故人・蕪木とは何十年も絶縁状態だったが、牧本によって失われた関係が繋ぎ直される。エンディングは好き嫌いがありそうですが、いい映画だったと思います。
※今年9本目の映画鑑賞。