金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

シン・仮面ライダー

シン・仮面ライダー   2023年

庵野秀明監督

物語

秘密結社ショッカーによりバッタとの融合人間に改造された本郷猛は、恩師の娘である緑川ルリ子に巻き込まれる形でショッカーと戦うこととなる。本郷は自らの手で敵を殺害することに葛藤するが、正義の意志に目覚めショッカーの暴威に立ち向かっていく。

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1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。本郷猛役に池松壮亮、一文字隼人役に柄本佑。緑川ルリ子役に浜辺美波が出演。

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冒頭のショッカーとの戦闘シーンで血飛沫でこの作品が大人向け(R12)と分かる。改造人間として戦うことに葛藤を抱える主人公像はテレビシリーズではなく石ノ森章太郎の原作漫画への回帰感があり、温故知シンである。

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池松壮亮の演技が良かった。コミュ障という設定が碇シンジみたいだか、藤岡弘的なヒーローとは違う、改造人間として闘うヒーローの孤独や哀しみを見事に表現していた。

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ショッカーは世界征服を企む悪の組織から、独善的な救済哲学から人類を支配しようとする秘密結社になった。カルト宗教が蔓延る現代ならではの新解釈にリアリティを感じる。

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一文字隼人に魂を託したエンディング。これも原作にある内容なのですが、ショッカーとの決着が気になり続編を期待してしまいました。

※今年11本目の映画鑑賞。