嘆きのテレーズ 1953年
マルセル・カルネ監督
物語
南仏リヨン。愛のない結婚をして、傲慢な夫カミーユと陰湿な姑ラカンに挟まれ暗い毎日を送るテレーズの前に、粗野だが魅力的な男ロランが現れた。ロランとテレーズは恋に落ちるが、やがて夫カミーユが二人の関係に気がつき‥
「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ監督が手掛けたサスペンス作品。出演はシモーヌ・シニョレとラフ・ヴァローネなど。エミール・ゾラの小説『テレーズ・ラカン』を原作とし舞台を現代に翻案した作品である。 1953年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。
不倫から始まるサスペンス映画です。カテゴライズしてしまうと退屈そうですが、しっかりしたシナリオ、二転三転するストーリー、実に面白ろかった。フランス映画らしく男女の会話も粋です。
シモーヌ・シニョレ。女の業を感じさせる演技。彼女の演技でサスペンスより一段深いドラマになっています。
ラフ・ヴァローネの野生味も良かった。テレーズが一目惚れしてしまうのも納得。存在感ありますね。
シナリオ良し、俳優良し。フランス映画の傑作と言われるだけのことはあります。素晴らしい👏
※今年15本目の映画鑑賞。