太陽の少年 1994年
チアン・ウェン監督
物語
1970年代、文化大革命下の北京。国策の下放運動によって青年層の大人たちは農村に送り込まれており、町は中学生のシャオチュンと幼なじみの悪友たちの天下だった。大手を振って町を歩き回る彼らは、大人が不在の家に合鍵を作って忍び込んだりしていた。ある日、シャオチュンは忍び込んだ家で水着の少女の写真を見つける。その少女が仲間たちの間で話題になっているミーランだとわかると、シャオチュンはミーランを探し出し、暇があれば2人で会うようになっていく。だが、ミーランを仲間たちに紹介すると、シャオチュンの兄貴分のイクーがミーランと接近するようになり、シャオチュンの心をざわつかせる。

「鬼が来た!」などでも知られるチアン・ウェン監督が1994年に発表した監督デビュー作。撮影は「さらば、わが愛 覇王別姫」のクー・チャンウェイ。主演は本作がデビュー作となった新人のシア・ユイで、第51回ベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞した。


中学生のシャオチェンのほろ苦い初恋の物語です。ストーリーは大人になったシャオチェンが当時の記憶を語る形で進みますが、途中で現実と妄想が交錯します。

この映画が公開されたのは1994年。急速な経済発展を遂げた中国。多くの観客が青春時代を振り返って「あの頃はね、」と共感する作品なのかと思います。ラストシーンで現代(1994年当時)の中国が映されます。自身の青春だけでなく「中国という国家そのものが、若かったな、」と、何か自身と国の成長を重ねて見ているような感じが伝わります。

※今年23本目の映画鑑賞