東電旧経営陣3人の公判結審。被告らは無罪を主張。判決は9月19日
3/12 福島第一原発の事故から丁度8年。この日に合わせたように公判が結審した。
勝俣恒久 元会長
2008年2月の「御前会議」と呼ばれる社内会議での予測報告は「記憶がない。勘違いと思う」と否定。
当時原子力設備管理部長だった吉田昌郎元福島第1原発所長(故人)が「14メートル程度の津波が来る可能性があると言う人もいる」との発言については「聞いた」とした上で「半信半疑のムードだった」と重視していなかった。
武藤栄 元副社長
2008年7月、津波対策に防潮堤の建設などに数百億円の費用と4年の期間が必要との見積もりに対して「根拠が十分でない仮定の試算」として、当面は想定を変更せず対策を先送りするよう指示したとされる。
武黒一郎 元副社長
黒被告は最大15・7メートルの津波が原発の敷地を襲うとする試算について、武藤副社長から報告を受けたが、「記憶はないが、(報告するよう指示していたので)あってもおかしくはない」と答えた。
何故か起訴されなかった元社長
清水正孝 元社長
勝俣会長の娘婿。震災時は、平日にもかかわらず妻と秘書を連れて奈良観光をしていたそうです。原発事故が発生すると緊急入院(雲隠れ)しました。
史上例のない放射能汚染という取り返しのつかない大災害を引き起こした東電経営陣の罪は万死に値すると言えましょう。
しかし求刑は禁錮5年。たった5年です。セシウムの半減期だって30年なのに‥ 休憩5年か?
まあ、本当のところ、裁判の結果には興味ないです。老人を牢屋に入れても仕方ないし、それで罪が償われるとも思わない。茶番です。
東電経営陣よりも、原子力発電所の安全対策を民間企業の裁量に委ねていた国や監督機関の責任を問うべきでしょう。本当に悪い奴は見えないのです。
おしまい