金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

かがみの孤城

かがみの孤城     2022年

原恵一監督

物語

学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学生のこころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、城のような不思議な建物に行き着く。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には、秘密の鍵が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという――。

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辻村深月のベストセラーとなった同名小説が原作。監督は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』などのアニメで有名な原恵一監督。

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劇場に観に行きました。原作小説は未読ですが本屋大賞をとるだけあってストーリーは良かったです。涙こそ出ませんが心を動かされる作品でした。

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登場人物の年齢から中学生をターゲットにした作品だが、いじめなどで学校へ行けなくなった少年少女に対して向けられた「大丈夫だから、大人になって」というメッセージは、子どもたちを守るべき大人にも向けられているように感じました。

※本年の2本目の映画鑑賞。

海を飛ぶ夢

海を飛ぶ夢         2004年

アレハンドロ・アメナーバル監督

物語

25歳の夏にラモン・サンペドロ(ハビエル・バルデム)は、事故により首を骨折、寝たきりの生活を送る身体になってしまう。それから26年後、ラモンは自ら人生にピリオドを打つことを決意するが、弁護士フリアと村の女ローザと出会い……

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25歳の時に頸椎を損傷し、以来30年近くものあいだ全身の不随と闘った実在の人物、ラモン・サンペドロの手記『地獄からの手紙』をもとに、尊厳死を求めて闘う主人公を描いたドラマ。

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尊厳死」を扱ったドラマ。実在した人物を描いたもので重たい。この映画が2004年に公開され、スペインでは尊厳死の合法化の議論が巻き起こった。スペインでは映画公開からは17年経って、2021年に尊厳死が合法化されている。

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愛する者との別れを決意することは難しい。尊厳死を望むラモン、そして家族や彼をサポートする者の葛藤がよく描かれている。

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海、生命、自由…

尊厳死には賛否があるだろうが、個人としての自由を求めて戦った人物の伝記として観ました。いい映画でした。

※本作が、本年の映画鑑賞1本目😱 

最近、仕事が忙しくて、映画鑑賞の気力が無かった。趣味も気合いが必要だなぁ。

漫画: 嫁のメシがマズすぎる

嫁のメシがマズすぎる          土井真希

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土井真希さんがフォロワーさんの体験談を元に漫画化。わずか3ヶ月でスピード婚を果たしたタケルさんとカナさん。幸せな生活が待っているかと思いきや…。

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マンガブログです。電子書籍化もされていますがネットで読めます。

↓(漫画一覧からメシマズ嫁)

https://doimakiblog.com/

フォロワーの体験談をネタにした漫画ですが最初に夫タケルさんの視点から、次に妻カナさんの視点から物語を語る構成で夫婦のコミュニケーションの大切さを描いた"力作"でした。

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コミックエッセイって、誰でも描ける風で沢山出版されていますが、やっばり上手い下手ありますね。この作品は内容もストーリーテリングも良かった。

※今年の漫画一作目。

謹賀新年

「金魚のうたた寝」も早や6年。🙌

映画の感想だけ(しかも駄文)ですが、とにかく続いているのは自分でも驚き😀です。

 

2023年 今年の目標!

映画観よう、あと漫画と小説も読もう。

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相変わらず呑気な目標ですが、苦労することでなく楽しむことを目標にしたいです。

今年もよろしくお願いします。

 

今年見た映画 洋画ベスト10

邦画に続いて、洋画ベスト10

勿体ぶらずに一位から。

【洋画】

1.メリー・ポピンズ

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ロバート・スティーヴンソン監督(1965年)ディズニーの子供向けミュージカルだが不朽の名作と言える作品。ジュリー・アンドリュースの歌とお茶目な演技が最高。

2.トップガン マーヴェリック

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ジョセフ・コシンスキー監督(2022年)今年最大のヒット作。実に36年ぶりの続編だが、中年になったトム・クルーズもカッコ良く、ドラマも面白かった。ザ・エンターテーメント。

3.ウルフ・オブ・ウォールストリート

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マーティン・スコセッシ監督(2013年)実話を元にウォールストリートの風雲児を描いたクレイジーな映画。レオナルド・ディカプリオの演技がキマっている。巨匠スコセッシ監督の傑作である。

4.U・ボート

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ウォルフガング・ペーターゼン監督(1981年)第二次世界大戦中のUボートの活躍をドイツの視点から描いたエンターテーメント作品。潜水艦映画の金字塔。

5.ワンス・アポンア・タイム・イン・アメリカ

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セルジオ・レオーネ監督(1984年)ユダヤ系ギャングの隆興と破滅を描いた作品。観客に解釈の余地を残すトリッキーなエンディングは、ギャング映画らしくはない面白さがある。

6.ヒトラー〜最後の12日間〜

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オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督(2004年)ヒトラーの秘書の証言を元にヒトラーと側近達の最後をリアルに描いた作品。迫真の演技に圧倒されます。

7.ディア•ハンター

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スタンリー・マイヤーズ監督(1978年)ベトナム戦争を描いているが、ドラマは全くのフィクションで差別的なベトナム人の描き方が批判されている。ロバート・デ・ニーロの演技が素晴らしい。

8.ノマドランド

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クロエ・ジャオ監督(2020年)アカデミー作品賞受賞作品。キャンピングカーでノマド (遊牧民)生活をする女性を描いたなロードムービー。ドキュメンタリー的で面白くはないが心に響くものがある。

9.リトル・ダンサー

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ティーブン・ダルドリー監督(2000年)イギリスの炭鉱町で暮らす少年がバレエに出会いダンサーを目指す物語。主人公のジェイミー・ベルの演技が瑞々しく、爽やかな青春映画。

10.ブルース・ブラザース

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ジョン・ランディス監督(1980年)ジョン・ベルーシダン・エイクロイドが主演のハチャメチャなコメディ。ジェームス・ブラウンアレサ・フランクリンなどR&Bのレジェンドが出演し歴史的な価値すら感じます。

 

たくさん映画を観ているようで、まだまだ名作があります。来年もいい映画に出会えそうです。

以上、今年観た洋画ベスト10でした。

 

今年観た映画 邦画ベスト10

もう年末。一年が早いなぁ。

今年観た邦画の個人的なベスト10。

1.飢餓海峡 

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内田吐夢監督(1964年)原作は水上勉原作の小説。サスペンスドラマだが、誰もが生きることに精一杯だった戦後の混乱期という時代背景に起きた事件には、この時代を生きた人ならば感じる深い哀しみがある。三國連太郎左幸子の熱演、内田吐夢監督の演出も素晴らしかった。

2.ドライブ・マイ・カー

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濱口 竜介監督(2021年)カンヌ国際映画祭脚本賞アカデミー賞の外国映画部門を受賞した作品。愛する者と死に別れた哀しみと再生が描かれたヒューマンドラマ。10年に一本くらいの傑作。濱口監督、若いのに深い。

3.切腹  

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小林正樹監督(1962年)「切腹」題材にした異色時代劇。悲劇的なストーリーだが後半には剣劇もあるエンタメ。武士道を見栄と虚構と切り捨てる。この映画、とにかく仲代 達矢の緊張感ある演技が素晴らしい。

4.犬神家の一族  

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市川崑監督(1976年)角川映画第一弾として制作された作品。市川崑監督自身がミステリー好きだそうだか、後の金田一耕助シリーズの原型になるような名作に仕上がっている。石坂浩二の爽やかな演技もいい。

5.血と砂

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岡本喜八監督(1965年)作戦に投入されて玉砕する音楽隊の兵士達の悲喜劇。三船敏郎仲代達矢、団令子と黒澤映画の名優が揃う。反戦とエンタメと音楽。岡本喜八監督の鬼才ぶりが伺える作品でした。

6.さかなのこ 

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沖田修一監督(2022年)さかなクンを女性の能年玲奈(のん)が演じる、自伝なのにファンタジーな不思議な映画でした。沖田修一監督は「子供はわかってあげない」「横道世之介」など過去作品も良かったです。

7.ジョゼと虎と魚たち

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犬童一心監督(2003年)田辺聖子の短編恋愛小説を妻夫木聡池脇千鶴主演で映像化。池脇千鶴の個性的な演技が印象に残ります。タイトル自体がミステリーみたいで面白い。

8.ベイビー•ブローカー

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是枝裕之監督(2022年)、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。是枝裕之監督のテーマでもある擬似家族や共生の描かれた作品。随所に素敵な演出もあったけど人物に共感が持てなかったな。

9.すずめの戸締まり 

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新海誠監督(2022年)タイトルが日本昔話みたいで期待してなかったのですが、アニメとしての楽しさやロードムービーを取り入れたストーリー展開など監督の意気込みを感じさせる素晴らしい作品でした。

10.機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

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安彦良和監督(2022年)テレビシリーズの一話を映画として再脚本した作品。古谷徹アムロが懐かしかった。ククルス•ドアンとの交流で成長していくアムロの姿に、シリーズで失われた機動戦士ガンダムの面白さを再認識しました。

 

ドライブ・マイ・カーがアカデミー賞を受賞。若い監督が成長してきて邦画も面白くなってきそうです。

以上、今年観た邦画ベスト10でした。

雑記 : すっきりしない2022年

すっきりしない2022年(今年の事件)

忙しくて映画をゆっくり観る余裕がないこの頃。年末なので、なんとなく今年の世相を振り返ってみます。

ロシアのウクライナ侵攻

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北京の冬季オリンピック開催中に始まったロシアのウクライナ侵攻。プーチンは数週間でキーウを占領、ゼレンスキーを追放して傀儡政権を樹立できると考えたが、西側諸国に支援されたウクライナ軍の抵抗により苦戦を強いられ、戦争は未だに続いている。

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ロシアのウクライナ侵攻によって先鋭化した日欧米VS旧共産圏の対立。核兵器の使用や第三次世界大戦はあり得ないと言いきれないのが恐いですね。

安倍元首相銃撃

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選挙期間中に起きた衝撃的なテロ事件。犯人が宗教団体に恨みを持つ二世信者で、政治と宗教の関係にも波及した。

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後見人を失った岸田総理。国民の支持率も下がっている。内外に問題が山積する日本は大丈夫なのだろうか心配になりますが、今、交替できる政治家っていないな。

異常気象

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今年の夏は世界中で干魃が起き、日上がった河からは、様々な遺跡が発見されるニュースも多かった。地球温暖化は、とり返しのつかない時点(ディッピングポイント)に来ている気がしています。

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スウェーデンの環境活動家=グレタ・トゥーンべリ。環境問題が次の世代に対する深刻な負債になっていると指摘している。数年後には大きな政治的主張になるかもしれない。

見えないコロナ禍後の社会

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2019年の12月に始まったコロナ禍。3年が経過して、ワクチンや治療薬も開発され、またウィルスも弱毒化したので日常の不安は減っているが相変わらずマスク着用する日常が続いている。

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カタールで開催されているW杯。入場制限もなくマスク着用も義務づけられていない。言うと叱られるのだが、もう日本も脱マスクでいいかなぁ、と個人的には思うな。

スーパー•バブルの崩壊

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もう何年も前から世界的なバブル崩壊の予想をしているが有難いことに当たらない。とは言え中国の不動産価格が下落し、アメリカはインフレ懸念から金利を引き上げ始めた。世界経済は不安定なのだ。

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LAでビックマックが1200円超するらしい。もう海外旅行に行けないなぁ。金融緩和の後始末はバブル崩壊ではなく、ハイパーインフレーションなのかもしれない…。

明るい未来

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暗い話題ばかりなので毒消し。W杯では日本チームがスペインやドイツを破るという快挙を成し遂げでくれました。ドーハの悲劇からドーハの奇跡に。暗い話題が多かった2022年ですが、日本人として溜飲が下がります。

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野球界も大リーグの大谷、ヤクルトの村上などのスターが活躍しました。日本人は進化しているような気がします。スポーツだけでなく、各界で頑張る新しい世代は未来への希望ですね。

おしまい。