金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

オデュッセイア

オデュッセイア        2026年

クリストファー・ノーラン監督

物語

トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスは、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指す。しかし神々の怒りを買った彼の前には、一つ目の巨人や魔女、荒れ狂う海の怪物といった幾多の試練が立ちはだかる。一方、王の不在が続く故郷では、王妃ペネロペに求婚者アンティノオスの影が忍び寄り、まだ見ぬ父を思う息子テレマコスも窮地に追い込まれていた。愛する家族のもとへ帰り着くため、オデュッセウスは過酷な運命に立ち向かっていく。

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西洋文学の原点とされる古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を、「オッペンハイマー」「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督が映画化した超大作。

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オデュッセウスと妻ペネロペを「インターステラー」にも出演したマット・デイモンとアン・ハサウェイが演じた。

アン・ハサウェイは歳とっても綺麗です。

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圧倒されました。😛

ゼウスやポセイドンが存在した「神話」の時代の物語てすが、現実と虚構が入り混じるノーラン監督の作風に合っています。「インターステラー」や「ティネット」のような?感もなく、3時間の長さを感じさせない作品でした。間違いなくノーラン監督の最高傑作だと思います。

是非、観てください。

※今年14本目の映画鑑賞

 

 

princeアルバム『Timeless』

Timeless   2026/8/28 Release

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プリンスの伝説的な「Vault(保管庫)」から発掘された未発表音源全10曲を収録したアルバム。プリンスのキャリアを1977〜2016年から様々な曲を収録していている。

プリンスファンなので発売を楽しみにしていた。未発表曲が聴けるのは有難いが、とにかくアルバムとしてのまとまりがないのが残念。10年のキャリアをなぞるなら一気に30曲くらいリリースして欲しかった。

セリーヌ・ディオンへ提供曲「With This Tear」が素晴らしかった。公式アルバムに入っていてもおかしくない作品でした。

▼Tracklist 

01. I Am You – 1977
02. Tick Tick Bang – 1981
03. Heaven – 1985
04. I Wonder – 1989
05. With This Tear – 1991
06. Stone – 1995
07. Calabama – 2003
08. The Guilty Ones – 2007
09. Bestest Friend – 2012
10. How Come You Don’t Call Me Anymore? (Live) – 2016

 

キングダム 魂の決戦

キングダム 魂の決戦  2026年

佐藤信介 監督

物語

馬陽の戦いで秦が大将軍・王騎を失ってから3年。王騎の思いを受け継ぎ、成長を続ける信は千人将に昇格していた。そんな中、趙の宰相・李牧の策略で、秦以外のすべての国が手を組み、総数50万からなる「合従軍」が秦へ侵攻を開始する。首都・咸陽の王宮では嬴政を中心に事態の対応に奔走するが、かつてない軍勢を前に、秦は国家滅亡の危機に追い込まれる。信は同じ若き将である蒙恬や王賁とともに、秦の国門である函谷関へ向かい、同地には麃公、蒙武、騰、王翦、桓騎ら秦を代表する将軍たちが集結する。一方の合従軍は、楚の春申君を総大将に、かつて祖国を蹂躙されたことで秦に恨みを抱く趙の猛将・万極をはじめとする各国の強者たちが集っていた。

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キングダムを観てきた。合縦軍編の序盤を描いていて、 臨武君と騰、万極と信の戦いが見せ場になっている。 臨武君は、原作コミック通りの髪型で登場するのが可笑しい。万極は秦国に恨みを持つ幽霊みたいなキャラクターだが、山田裕貴が上手く演じていた。

ストーリーは原作やアニメで既に知っていても、実写で観たくなる、観たくさせる、佐藤信介監督の実写化へのこだわり、エンターテイナーとしての力量が凄い。

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本作、シリーズ5作目。6作目以降の公式な続編情報はありませんが、まだ続く感じですね。期待しています。

※今年13本目の映画鑑賞

大統領のケーキ

大統領のケーキ     2026年

ハサン・ハーディ監督

物語

1990年代、イラク。国民が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキをつくるよう、国内の各学校に命じていた。祖母と2人で暮らす9歳の少女ラミアは、小学校で行われたくじ引きで“名誉ある”ケーキ係に選ばれてしまう。ケーキを用意できなければ、重い罰が待っているという。翌朝、ラミアは祖母に連れられ、父の形見の時計と、彼女にとって友だちの雄鶏ヒンディと一緒に町へ出かける。しかし、日々の食材すら満足にそろえられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。とっさに逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば祖母との暮らしを続けられると信じ、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け巡るが……

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第98回アカデミー賞国際長編映画部門イラク代表作で、第78回カンヌ国際映画祭で、イラク映画として初めて監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をダブル受賞した。

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私たちが知らなあイラクの生活や人々がリアルに描かれていて素晴らしかった。

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監督のハサン・ハーディ、来日してインタビューに答えている。インタビュー記事では、映画の主役を子供にしたのは政治色を前面に出したくなかったから、と答えている。また制作中には妨害もあったらしく、現在のイラクでも表現の自由には苦労があるようだ。

※今年12本目の映画鑑賞

グリーン・ブック

グリーン・ブック    2018年

ピーター・ファレリー監督

物語

1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めていたイタリア系男のトニー・リップは、ひょんなことから天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーが南部で行う演奏ツアーに運転手兼ボディガードとして雇われる。

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人種差別激しい時代に、黒人ピア二ストに運転手としてを雇われた白人が、ツアーを通して友情を深めていくストーリー。素直に感動できる良い映画です。

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「人種差別反対」というテーマがありますが、「バディ」映画として秀逸です。インテリ黒人と無骨なイタリア系白人の2ヶ月間の道中を描いた作品。ピーター・ファレリー監督のコメディのセンスが光ります。

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下が本物のトニーとシャーリーです。

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この映画、二度目の鑑賞でした。以前、観たのを忘れていました。軽いコメディタッチなので印象が薄かったのかな。

※今年11本目の映画鑑賞

 

Michael/マイケル

Michael/マイケル  2026年

アントワーン・フークア監督

物語

マイケル・ジャクソンの人生を描いた伝記映画。野心家の父ジョセフのもとで厳しいレッスンを受け、兄弟グループ「ジャクソン5」のメンバーとして幼くして成功を収めたマイケル・ジャクソン。やがて名プロデューサーのクインシー・ジョーンズと出会った彼は、ソロアーティストとして数々の歴史的名曲を生み出し、瞬く間に時代の寵児となっていく。

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主演はマイケルの実の甥であるジャファー・ジャクソン。ダンスの完コピが凄かった。

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マイケルの所属先であるCBSレコードの社長ウォルター・イェトニコフがMTVにマイケルのMVを放送を迫るシーンが印象的だした。エンターテイナーとしてだけでなく、アメリカの社会問題にマイケルが果たした役割の大きさが伺えます。

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2009年に亡くなって17年。リアルタイムで知らない世代も増えていますが、マイケルは確実に後世に名前の残るアーティストですね。

※今年10本目の映画鑑賞

 

 

 

小説 : 砂の女

砂の女

安部 公房

物語

教師の男・仁木順平は夏に休暇を取り、昆虫採集のために海際の砂丘に赴いた。

そこには、一風変わった村があった。家々がまるで蟻地獄の巣のように、砂丘に深く掘られた穴の中に建っており、どれもこれも今にも砂に埋もれてしまいそうなのだ。変わった村もあるものだと思いながら、男は村の老人に勧められ、そのうちの一軒に泊まることに決めた。家の中では、断続的に降り注ぐ砂に家が埋まってしまわないよう、家主の女がひとりせっせと砂掻きに精を出していた。
翌日男が目を覚まし、地上に出ようとすると、外に出るためにかけられていた縄梯子が無い。不思議に思う彼だったが、なんとそれは村の人々の仕業だった。ひっきりなしに穴から砂を運び出さなければこの村は埋まってしまうため、村人たちは砂掻きの人手を求めており、男を騙して村に引き留めようとしていたのだ。
男は困惑するが、砂を掻かずに逆らうと水が配給されなくなってしまうため、女と砂を掻き出しながら奇妙な同居生活をせざるを得なくなる。なんとか砂の穴から脱出しようと、思いつく限りのあらゆる方法を試みるが……

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1962年(昭和37年)6月8日に新潮社より刊行。 20カ国以上で翻訳され、1968年にはフランスで最優秀外国文学賞を受賞し、不条理や砂の描写が、現代人の孤独や自由を鋭く描いた人間観察の傑作として高く評価されている。

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本を読む力が落ちているのか、設定がシュールすぎるのか、どうもイメージが湧かない。読書家にとっては邪道でしょうが、1964年の映画を参考に観ました。(映画は小説に忠実でした)

小説に戻りますが、安部公房氏の言葉で作品の狙いが端的に書かれています。

 「鳥のように、飛び立ちたいと願う自由もあれば、巣ごもって、誰からも邪魔されまいと願う自由もある。飛砂(ひさ)におそわれ、埋もれていく、ある貧しい海辺の村にとらえられた一人の男が、村の女と、砂搔きの仕事から、いかにして脱出をなしえたか……色も、匂いもない、砂との闘いを通じて、その二つの自由の関係を追求してみたのが、この作品である。砂を舐(な)めてみなければ、おそらく希望の味も分るまい」

砂に埋もれていく社会、自由とは何か、そんな哲学的なテーマの作品なんですね。

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 砂に埋もれ、外へ脱出できない状況で、女と二人きり。先程の映画の劇場公開時のコピーは 「突然 ある日 仁木順平は失踪した ずりおちた穴の奥深く 激しく開く女がいた」だそうで、ポルノみたいにチープなコピーですが、無機質な砂と艶かしい女、遠からず、小説の根底にあるエロティシズムを言い当てているように思います。

 

今年、3冊目(少ねぇな)

文学的な内容でしたが、面白い小説でした。

★★★