金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

フルメタル・ジャケット

フルメタル・ジャケット    1987年

スタンリー・キューブリック監督

物語

ベトナム戦争に従軍するべく、兵士に志願したアメリカの若者たち。その訓練所では、地獄のような非人道的教練が行われていた。そこでのさまざまな経験、そして戦地に渦巻いていた狂気は、彼らの精神を容赦なく蝕んでいく。

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グスタフ・ハスフォードの小説「ショート・タイマーズ(短期現役兵)」をスタンリー・キューブリック監督が映画化。グスタフ・ハスフォードは本作の脚本にも参加した。

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前半では海兵隊訓練所で新兵が受ける過酷な訓練、後半では彼らのベトナムでの行動が描かれています。前半の海兵隊の訓練の方はシャイニングみたいなインパクトがありました。

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後半、戦闘シーンが控えめですが、戦争の残酷さや狂気が伝わります。

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映画のラストについて、キューブリックは主人公のジョーカーが死ぬ結末を考えていたそうです。脚本に参加していたマイケル・ハーが反対し最終的には死は描かれていませんが、エンドロール曲の"Paint It, Black"が行軍する兵士達の不吉な未来を感じさせます。

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この映画が公開されたのが1987年。日本人には「今さらベトナム戦争?」というタイミングですがアメリカ人にとって戦争は終わっていなかったのですね。この後、湾岸戦争からアフガンまでアメリカの戦争は続きます。

ヘルメットに"Born to Kill"、胸にピースマークをつけたジョーカーがアメリカの二重人格的な戦争を象徴しているようです。

※今年65本目の映画鑑賞。

新宝島

新宝島     1965年

手塚治虫監督

物語

港町の小さな旅館・ベンボー亭の息子ジムは、急死した客の荷物から1枚の地図を見つけた。地主のトリローニは、それが大海賊フリントの残した宝の地図であると見抜く。彼は、医者兼地方判事のリプジーや船長とともに、宝探しの航海に出発した…

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鉄腕アトムで成功をおさめた虫プロが、手塚治虫の主要な漫画作品をアニメ化すること企画から制作された作品。著作権の関係か手塚治虫による同名漫画とは関係なく、スチーブンソンの小説「宝島」を翻案した内容となっている。

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Amazon プライムで鑑賞。1965年の作品ですが映像も音質も良好です。(リストアしてるのかな?)テレビアニメとして制作されたものですが、クオリティの高さに驚きました。

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ディズニー・スタイルの作品で、懐かしい感じがします。

作品でユニークなのは、登場キャラは擬人化された動物なのですが、欲望に理性を失うと、爪が生えてきて四つ足で走る本当の動物になってしまいます。人から動物へのメタモルフォーゼのアイデアは、「バンパイア」「きりひと讃歌」にも見られいかにも手塚治虫らしい。

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手塚治虫ウォルト・ディズニーに憧れてアニメ制作を始めたことは有名ですが、この作品には、ディズニーに「追いつき、追い越せ」という虫プロの情熱を感じました。

※今年65本目の映画鑑賞。

引っ越し大名!

引っ越し大名!                 2019年

犬童 一心 監督

物語

姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される。

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超高速!参勤交代」の土橋章宏による時代小説「引っ越し大名三千里」の映画作品。監督は『のぼうの城』の犬童一心

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土橋章宏さんのユニークな時代劇。本作は生涯に7回もの国替えをさせられ、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフにしたものだ。劇中で松平直矩が男色家として描かれているが、これも本当らしい。

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星野源高畑充希高橋一生。人気スターで固めたキャスティングがあざとい。それぞれ魅力的な俳優だが、ラブコメのようなチャラい雰囲気が残念な感じがした。

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土橋章宏の原作映画、面白いですね。ちょっとハマってしまいました…。

※今年64本目の映画鑑賞。

漫画 : 蟻の王

蟻の王  

原作者 塚脇 永久 漫画 伊藤 龍

物語

日本の全てを牛耳る財閥の長・六道鬼三郎が死に、鬼三郎の隠し子であるヤンキーの亜久里四郎は、六道財閥の後継者争いで、生命を狙われことに…。国家を凌ぐ権利を持つ六道財閥と最凶ヤンキーの闘いが始まる。

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月間少年チャンピオン連載中。単行本は既刊13巻。

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屈強な若者が巨大な権力に立ち向かう漫画は雁屋哲の「男組」「男大空」から始まったのでしょうかね、どこか昭和の少年漫画の匂いがする設定です。

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絵柄はシリアスですが、キャラやストーリーは破天荒でふざけた感じで、ギャグ漫画と言っていいと思います。

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絵柄について言うと、筋肉セクシー系で美形揃い。男性キャラですが、目元、口元が丁寧に描かれていて妙に色っぽい。

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調べたら、作画の伊藤 龍さんって女性(えらい美人だな)なんですね。なんか納得しました。

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原作者 塚脇 永久 漫画 伊藤 龍

ありがちだけど何故か新鮮。典型的な野郎ストーリーと夢女子の作画が生むアンバランス感がこの作品の魅力だな…。

※漫画読書 5作品目。

超高速!参勤交代 リターンズ

超高速!参勤交代 リターンズ 2016年

本木 克英監督

物語

江戸への参勤を終えた湯長谷藩の面々は、国元に帰る道中の牛久宿で内藤政醇とお咲の祝言の宴を開いていた。そんな中、湯長谷で一揆が勃発したという知らせが入り、2日で国元まで帰ることとなる。政醇ら一行は、再び飲まず、食わず、眠らず、休まずで、国元まで走ることに…。実は、蟄居を解かれた松平信祝湯長谷藩に復讐しようと立てた企てで、湯長谷藩尾張柳生の一族に城を乗っ取られてしまう。

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超高速!参勤交代」続編。監督の本木克英をはじめ、主演の佐々木蔵之介深田恭子伊原剛志ら主要キャストも続投。

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往路の参勤に対して復路の交代。映画の公開は2年の間隔があるが、物語は前作からそのまま続く内容。勢いで観てしまいますね。

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前作は参勤交代の道のりメインだが、帰りの道のりは短縮して、ドラマは湯長谷藩に帰ってからの城奪回や松平信祝が率いる軍勢との戦いがドラマの山になります。

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内藤政醇とお咲の関係が深まっていく、ラブコメもドラマの見どころです。

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続編って、前作より派手になるけど、一作目の驚きやインパクトは当然無くて…。分かってるけど観ちゃうんだよねー。

※今年63本目の映画鑑賞。

超高速!参勤交代

超高速!参勤交代   2014年

本木 克英監督

物語

8代将軍・徳川吉宗の治世下、東北の小藩・湯長谷藩は幕府から突然、通常でも8日かかり、さらに莫大な費用を要する参勤交代をわずか5日で行うよう命じられる。それは藩にある金山を狙う老中・松平信祝の謀略で、弱小貧乏藩には無茶苦茶な話だった。藩主・内藤政醇は困惑しつつも、知恵を絞って参勤交代を完遂させようと作戦を練る。

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第37回城戸賞に輝いた土橋章宏の脚本を「釣りバカ日誌」シリーズ、「鴨川ホルモー」の本木克英監督で映画化したユーモア時代劇。佐々木蔵之介深田恭子ら主演。

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軽いタイトルでB級映画みたいですが、なかなかどーして、奇想天外なストーリーで面白く、上々のエンターテーメントでした。

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佐々木蔵之介。時代劇も似合うね。優しい殿様役なんだけど、チャンバラ(殺陣)シーンも魅せる。なかなかです。

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印象に残るのは深田恭子さん。顔立ちが綺麗で和服が似合いますね。演技も良かった。

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陣内孝則半沢直樹みたいな悪役演技。悪役がしっかりするとドラマが面白い。

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シンプルに面白い。あっぱれな映画です。👏

※今年62本目の映画鑑賞。

もやもや日記 : スーパーマンが…

米出版社DCコミックスは11日、漫画「スーパーマン」の最新作で、主人公ジョン・ケントがバイセクシュアル(両性愛者)になると発表した。

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衝撃的なニュース!スーパーマンがBL漫画化してしまうそうです。マジみたいです。

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スーパーマンは異性人(異星)だったのに。

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日本でも範馬刃牙が、まさかのBL展開になってファンに衝撃が走った。

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過去の話までBLだったのか----い、ってね。

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いまや民放ドラマにまでBL。「キモい」とか言ったらポリコレ棒で叩かれそうな雰囲気ですが、漫画やドラマでの"もてはやし感"には違和感を感じますね。

おしまい