あ・うん 1989年
降旗康男監督
物語
昭和初期の東京・山の手を舞台に2人の男と1人の女が織り成す人間模様を美しい映像で描き出す人間ドラマ。中小企業社長の門倉と安月給のサラリーマンの水田は性格も境遇も対照的ながら友情で結ばれていた。しかし門倉は水田の妻たみのことを密かに思い続けていて……。
門倉修造(高倉健)と水田仙吉(板東英二)は無二の親友だが、門倉は水田の妻たみ(富司純子)に惚れており、たみも門倉を好いている。仙吉は二人の密かな気持ちを知っているが、門倉との友情を信頼していて咎めることはなく、三人は家族のような付き合いを続ける。
たみの娘さと子(富田靖子)も、青年(真木蔵人)に恋するが、青年に招集令状が出て別れを告げに来る。門倉はさと子に一夜だけでも思いを遂げるよう、去る青年を追わせる。
子供の頃、母親が向田邦子さんのテレビドラマをよく見ていたのは記憶していますが、僕が向田邦作品を見るのは初めてです。
複雑な人間模様を力強く描いていて面白いですね。向田邦子さんは、飛行機事故で51才で亡くなりましたが、本当に惜しい才能だったと思います。
※今年76本目の映画鑑賞