インドシナ 1992年
レジス・ヴァルニエ 監督
物語
1930年代、フランス領インドシナでゴム園を経営するエリアーヌは、ある日、オークション会場で知り合った若い海軍将校ジャン=バチストと恋に落ちる。偶然、ジャン=バチストと知り合った娘のカミーユもまた、彼に恋心を抱く。
カミーユは許嫁と一度は結婚するものの、ジャン=バチストへの想いは変わらず、僻地に配属された彼を追う。しかし、ようやく再会を果たした直後、カミーユが思わぬ事件を起こしてしまう
カトリーヌ・ドヌーヴ主演。共産主義による独立の機運が高まる1930年代の仏領インドシナを舞台にした映画。製作費30億円の大作。
カトリーヌ・ドヌーヴと若い海軍将校が恋に落ちるが、その後、偶然の出会いから養女のカミーユも同じ男に恋をしてしまう。母と娘、タブーな三角関係のメロドラマになるのかと思わせて、ベトナムで激しくなる独立運動の波にのまれ、ドラマは意外な方向に急展開していく。後半はカミーユの物語になる。
カトリーヌ・ドヌーヴは当時49歳、歳とっても美しいですね。大人の魅力。この映画で米国アカデミー主演女優賞にノミネートしています。
かなり見応えのある内容。ラストの結び方も上手いが、2時間30分の尺では食い足りない。前編・後編でも良かっただろう。
バチストの子を連れてフランスに帰国したエリアーヌの生活、ベトナムの独立運動に身を捧げるカミーユの苦難。語られていないストーリーをあれこれ想像し惜しい気がした。
※今年47本目の映画鑑賞。