運命は踊る 2017年
物語
ある日、ミハエルとダフナ夫妻のもとに、息子のヨナタンが戦死したとの知らせが届く。ダフナは気絶するほどショックを受け、気丈なミハエルも役人の対応にいら立ちを募らせていく。そんな中、やがて戦死したのは同姓同名の別人だったと訂正の知らせが届く。ダフネがほっと胸をなでおろすのとは対照的に、ミハエルは軍への不信感から激高し、息子をすぐに呼び戻すよう要求する。一方ヨナタンは、戦場の緊迫感からは程遠い閑散とした検問所で、仲間の兵士たちと一見おだやかな時間を過ごしていたのだったが...。
「レバノン」で第66回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したイスラエルの名匠サミュエル・マオス監督が、実体験をもとに運命の不条理や人生のやるせなさを描いたミステリードラマ。
第74回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞。
イスラエル映画。息子ヨナタンの戦死の知らせから始まるが、戦死したのは同性同名の人物で息子は無事であると分かる。序盤からひっくり返すような展開で物語が始まる。
一方のヨナタンは、戦地には遠い検問所に赴任していたが、人生を変えるような事件に巻き込まれる。ドラマは不条理な運命、人生の複雑さをを描き出す。
ここ暫く、こういう芸術作品を観ておらず、テンポが悪く退屈に感じてしまい、エンタメ系ばかり観ていると駄目だな、と反省。
淡々としたテンポも監督の計算があります。作品解釈は一様ではないと思いますが、人生について考えさせられる名画でした。
※今年2本目の映画鑑賞