上を向いて歩こう 1962年
物語
少年院を脱走した主人公の九と浜田光夫演じる良二。九は運送屋で真面目に働きだしますがドラムが好きな良二はバンドボーイとして上手く立ち回れなくなる。
なんだ、この映画 ⁈ みたいな下手な筋書きなんだけど、けど、けど、
昭和30年代の日本とか若者の雰囲気がハンパない。ドラマーとか、ボクシングとか、喧嘩のアクションとか、これぞ日活映画的な雰囲気が伝わってくるし、出演者も、坂本九、吉永小百合、高橋英樹、浜田光夫とか、まだ若いがスターのオーラが十分出ている。
終盤、高橋英樹と平田大三郎さんも殴り合いの喧嘩を止める吉永小百合さんの名台詞……。
「ひとりぼっちだから手を繋ぐんじゃないの!
寂しかったら笑うのよ!悲しかったら頑張るのよ!ひとりぼっちだから愛し合うのよ!」
で、名曲「上を向いて歩こう」を皆で合唱するエンディング。理由もなく、ああ名画って気分になる。
坂本九さんと吉永さゆりさん。
浜田光夫さん、ドラマーが若者の憧れ。大卒の初任給が2万円に届かない時代で10万円もした。
世界でヒットしたSUKIYAKI。歌詞もメロディーもいいですね。
※今年28本目の映画鑑賞。