PERFECT DAYS 2023年
ヴィム ヴェンダース監督
物語
東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭は、静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。その⽣き⽅は美しくすらあった。男は⽊々を愛していた。⽊々がつくる⽊漏れ⽇に⽬を細めた。そんな男の⽇々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を⼩さく揺らした。
「パリ、テキサス」、「ベルリン・天使の詩」のヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主演に、公共トイレ清掃員の日々を描く。今年のカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞した。
小津安二郎を敬愛するヴィム ヴェンダース監督が撮る日本を舞台にした映画。役所広司が演じる平山の名前は「東京物語」の平山からとったそうだ。
役所広司と姪ニコ役の中野有紗。中野有紗はまだ17才だそうだが演技が良かった。繰り返しのような毎日を送る平山の生活、ニコの登場が物語の転機になる。
川の先には海がある、と言っても東京湾だけどね。ヴィム ヴェンダース監督が撮影する東京は普段見る景色より美しく感じました。東京、再発見です。
禅寺の作務のような生活。幸せとは何かを考えさせられると同時に、社会の分断にも視線が注がれています。いい映画でした。
(久々の投稿。生きてます😅)
※今年5本目の鑑賞作品。