一番美しく 1944年
物語
昭和19年を舞台に、女子挺身隊として徴用を受け、軍需工場で働く少女たちの日々を描く。
この映画は戦時中の映画で、軍によって作らされた内容なのでしょう。
軍需工場で、国や兵隊さんの為に滅私奉公する女性たちを健気で美しいものとして描いていますが、青春を犠牲にして働くだけ、まったく気の毒な映画です。
戦時中の日本を知る意味では、いい映画かもしれません。自由がない暗い時代です。
唯一の見どころは、作品の中で気分転換にバレーボールをするシーン。戦後のスポ根ドラマを先取りしたような感じで驚きました。
制約の多い脚本で、このシーンを入れるのが黒澤監督の精一杯だったのかもしれませんね。
※今年45本目の映画鑑賞