沈黙 サイレンス 2016年
スコセッシ監督
物語
江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ（リーアム・ニーソン）が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ（アンドリュー・ガーフィールド）とガルペ（アダム・ドライヴァー）は、キチジロー（窪塚洋介）の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……
宗教的なテーマで2時間41分という長尺。観る側のWILLがないと途中でギブアップしてしまうかもしれません。
でもスコセッシ監督が四半世紀をかけ満を持して製作しただけのことはある完成度。完璧な映像はもちろん、セミの鳴き声などを使用した音の効果も素晴らしい。とにかく日本を舞台にした作品をスコセッシ監督が作ってくれたのは嬉しいな。
深い意味のある物語で、観賞後もいろいろ考えさせられる作品でした。
※今年166本目の映画観賞。
彼女はパートタイムトラベラー 2012年
コリン・トレボロウ監督
物語
実際に掲載された「タイムトラベルの同行者求ム」という広告を元に映画化したファンタジックドラマ。平凡な生活にうんざりしていたダリアス。彼女はある日、先輩記者の取り上げたおかしな広告記事の真相を探るため、同僚と共に取材旅行へ出掛ける。
アメリカで開催されるインディベンデント映画のを対象とした映画祭のサンダンス映画祭で2012年に脚本賞を受賞した作品である。
コリン・トレボロウ監督はこの作品をきっかけに「ジュラシック・ワールド」の監督を任せられる。
いかにもインディペンドな低予算映画でしたが案外に面白いです。低予算だからこそ、脚本や演出が磨かれるのでしょう。
派手なCGや豪華キャストに飽きたら、たまには、こんな作品もいいかもしれない。
※今年165本目の映画観賞
今週はマービン・ゲイです
What's Going on 1971年
マービン・ゲイはこのアルバムでべトナム戦争や社会問題を題材とした歌を発表した。レコード会社が提供したラブソングを歌いあげる定番のソウルから、アーティスト自身が自由に曲をプロデュースし歌うニューソウルの幕開けとなった歴史的なアルバム。ジャケットが渋い。
収録曲
1.What's Going on
2.What's Happening Brother
3.Flyin' High (In the Friendly Sky)
4.Save the Children
5.God is Love
6.Mercy Mercy Me (The Ecology)
7.Right on
8.Wholy Holy
9.Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)
Let's Get It On 1973年
内省的なWhat's Going onとは、うってかわって情熱的なベッドルーム・ソング。マービンゲイは、かなりの色男で白人女性にもモテたようです。
収録曲
1.Let's Get It On
2.Please Don't Stay (Once You Go Away)
3.If I Should Die Tonight
4.Keep Gettin' It On
5.Come Get To This
6.Distant Lover
7.You Sure Love To Ball
8.Just To Keep You Satisfied
自民総裁選の日程が来月20日投開票で決まる。退屈な総裁選なので戯れる。
コスプレくらい出来ないと総理大臣になれない。恥ずかしいがってはいけないのだ。歴代総理大臣を見よ。
中曽根総理大臣
お茶を立て、ほら貝パフォーマンスで接待。ロンヤス、お揃いジャケット💕
小泉総理大臣、ブッシュとキャッチボール。プレスリーにノリノリダンスを披露💕
笑われてナンボの芸人魂だ。
それでは、安倍さんと石破さん、どちらが総理大臣に相応しいか比べよう！
先ずは安倍さん。
プーチンさんには小走りで接近💕
トランプさんと熱い握手とハイタッチ💕
クマのプーさんとも仲良く握手💕
格下相手でも、接待、接待💕
ジャマイカではダンス！
人気のためなら何でもします。サービス、サービス💕
次に石破さん
きっと、艦これファンにはウケただろう💕
きっと、ネコ好きにはウケただろう💕
総理大臣より電車の運転手になりたかった。鉄道マニアにはウケただろう💕
見よ、この幸せな笑みを！
AKBと一緒でも見せない笑みだ…
ミス納豆もテンション上がらないな…
なぜテリー伊藤でテンションが上がる⁈
魔人ブウにお願い…
チョコレートじゃなく総理大臣にしてね💕
余裕の安倍さん。実は、マリオじゃなくて総統だったりする。
おしまい
うなぎ 1997年
今村昌平監督
物語
浮気した妻を殺した罪で8年の刑を終え、仮出所してからは床屋を開き、黙々と働いている主人公・山下（役所広司）。水槽に飼っているうなぎにしか心を開かない彼だったが、自殺未遂した女性・桂子（清水美砂）と知り合い、共同生活を送るようになってから、次第に何かが変わりはじめていく…
カンヌ映画祭でパルムドールを獲った作品なので、難しい映画かなと思っていましたが、わかりやすく見やすい映画でした。
映画の出だしはサスペンスドラマみたいでしたし、下世話に、事情ある男と事情ある女のラブストーリーです。
妻を殺してしまい罪の意識を引きずる主人公は、ともすれば暗い内容になりがちですが、ユーモラスな表現と周囲の登場人物の人情が作品を明るくしています。最後は乱闘シーンまでありエンターテーメントでした。
初期の黒澤明監督の作品みたいに娯楽性と芸術性が両立しています。映画はこうでなくちゃけないよ。傑作でした。
※今年164本目の映画観賞
神様の思し召し 2015年
エドアルド・ファルコーネ監督
腕利きの心臓外科医トンマーゾは、傲慢な性格が災いし、周囲からは面倒がられ、妻との仲は冷え切っていた。医大に通う優秀な息子が自分の跡を継ぐことを願っているが、ある日神父になりたいと告白されてしまう。そこでトンマーゾは、息子が慕うピエトロ神父の正体を暴くために、信者を装い教会に潜り込むが……。
医師の人生と価値観が、型破りな神父との出会いによってひっくり返されるまでの顛末を描いたコメディです。
テーマは「神への気付き」と「信仰の復活」。教会の説教をコメディにしたような感じですが、脚本は良く出来ていて、笑いと感動のバランスは丁度いい感じです。
トンマーゾがピエトロ神父の仕事を引き継ぎ教会を再建させるシーンは信仰の復活を象徴するもので感動的でした。ラストシーンも人生の意味を考えさせるものです。
この作品、イタリアでは2015年4月に公開され、深い共感を呼んでロングランヒットを記録したそうです。
イタリア人って、陽気でグルメ、お洒落で女好き、はたまたマフィアなど世俗的なイメージがありますが、カトリックの本拠地だけあって信心深い国民ですね。
※今年162本目の映画観賞
