pk 2014年
ラージクマール・ヒラーニ監督
物語
留学先で悲しい失恋を経験し、今は母国インドでテレビレポーターをするジャグーは、ある日地下鉄で黄色いヘルメットを被り、大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の飾りをつけてチラシを配る奇妙な男を見かける。チラシには「神さまが行方不明」の文字。ネタになると踏んだジャグーは、「pk」と呼ばれるその男を取材することに…
2009年公開の「きっと、うまくいく」の監督ラージクマール・ヒラーニと主演のアーミル・カーンによる作品。
タイトルのpkは現地の言葉で「酔っ払い」のことです。主人公は宇宙人なのですが、地球で出会う人に、変な質問をする度に「お前は酔っ払い(pk)か?」って言われて、それが名前になってしまいます。
アミール・カーンは、インドの大スターですが、Mr.ビーンみたいな変顔で宇宙人を演じます。しかもターミネーターみたいにヌードで登場。いやはや凄いプロ精神。
ヒロイン役のジャグーを演じるアヌシュカ・シャルマ。チャーミングです。見惚れちゃった。
宇宙船を呼ぶリモコンを奪われたpkが、リモコンを探すために、地球人が信じる神様にお願いするのですが、インドは様々な宗教があり作法の違う神様がいることに混乱します。やがて彼は神様の間違いに気がつき始めるという展開で、コメディを通して宗教問題に斬り込んだ作品になっています。
笑いあり、涙あり、ロマンスあり、お約束の歌やダンスも盛り込みながら、社会問題まで考えさせる。いろいろなスパイスを混ぜて作るカレーのような味わい。
凄いよ、インド映画!
※今年217本目の映画鑑賞