僕はもうすぐ十一歳になる 2014年
神保慶政監督
物語
昆虫好きの少年翔吾は母香織と2人で暮らしている。翔吾に採集を教えた父・徹はインドに単身赴任中である。年末、徹がインドから帰国した徹はインドやブータンの価値観に影響され、昆虫の標本を作ることに疑問をおぼえていて、肉・魚を食べないようになっていた。祖父・正は半年前に亡くなった妻・弥生の遺灰を人のように扱って話しかけている。
「死」とは何かと疑問に思いはじめた翔吾がとった大胆な行動とは…
映画学校のニューシネマワークショップ(NWC)を卒業したOBが製作。第20回京都国際子ども映画祭観客賞受賞。
死・生とは何か? 難しいテーマを少年の目を通して描いている。
輪廻思想やベジタリアン的な価値観が紹介されるが宗教的な映画ではない。父や祖父の姿などから、少年が、死生観や命の大切さを学ぶ、そんな素朴な内容。
はっきり言って映画としては下手。役者はド素人だし、ドラマも演出も味気ない。エンディングの安っぽい歌は無い方が良い。
内容が真摯なのが良いところ。見終わった後に心に残るものがある。最近の商業的な映画が失っている何かがある。
※今年71本目の映画鑑賞。