ブルジョワジーの秘かな愉しみ 1972年
物語
テブノ夫妻は友人セネシャルからディナーに招かれ、セネシャル宅に赴く。しかし、ディナーの日付は明日で、何も用意が出来ていない。仕方なくレストランへ行くのだが、レストランのの奥では通夜が行われており、宴は仕切り直しとなる。その後も集まるたびに偶然の闖入に邪魔され、一同はどうしても食事にありつけない…
「アンダルシアの犬」のブニュエル監督の作品。
ストーリーがあるようで、無い。登場人物らは麻薬密輸に関わる某国大使と友人夫妻ら。この6人は会食しようとすると、いつも邪魔が入るという展開…。
最初の方は物語の意味が理解できなかったのですが、過激さなシーンと夢オチが繰り返されて、何が現実か虚構か分からなくなってきてから、映画全体がシュール・レアリズムと腹落ちしました。
コメディ的な要素もあり面白い作品です。
ラストシーン。紳士淑女が揃って田舎道を歩く。行先の分からない不安さがシュールですね。キリコの絵画みたいです。
※今年96本目の映画鑑賞。