赤い靴 1948年
物語
ヴィクトリアはロンドンで、レルモントフ・バレエ団を率いるボリスの目に留まる。同じころ、新進作曲家ジュリアンも同バレエ団に採用される。プリマの結婚によりヴィクトリアが主役に抜てきされ、新作「赤い靴」への企画がスタートするが……
テクニカラー撮影や美術の美しさが際立つバレエ映画の名作。この映画をリスペクトするマーティン・スコセッシ監督が2年を費やしてデジタルリマスター版として復活させた。
バレエを映画にした初めての作品。一度履いたら死ぬまで踊り続ける「赤い靴」。アンデルセンの物語と映画のプリマの人生が重なるような悲しい結末の物語です。
↑17分にわたる「赤い靴」のバレエは圧巻。息を呑みような美しさです。
この映画の日本公開は1950年。まだカラー映画自体が珍しい時代に、これほどの映像美は驚きだったろう。
日本初のカラー映画は木下惠介監督の「カルメン故郷に帰る」(1951年)だが、「赤い靴」と比較したら悪いが、カルメンが”色もの”に見えてしまう。
スコセッシ監督が「赤い靴」を初めて観て感銘を受けたのは8歳の時だそうです。自分が8歳の時に夢中だった映画はゴジラシリーズ、凡人とは感性が違いますね。
※今年97本目の映画鑑賞