黄色いリボン 1949年
ジョン・フォード監督
物語
退役を間近に控えた騎兵隊の大尉ネイサン(ウェイン)は、隊長の妻と姪を護送する任務を仰せつかった。しかし彼らの隊は、インディアンの大軍に行く手を阻まれ、砦に舞い戻ることを余儀なくされる。ネイサンは、退役まで残されている4時間という限られた時間の中で、集結しつつあるインディアンを追い払おうとするが…
「アパッチ砦」(48)と「リオ・グランデの砦」(50)の間に位置するフォード監督とジョン・ウェインによる騎兵隊3部作の第2作。
ガンマンの撃ち合いやインディアンとの死闘などはないのだけど、広大な西部を疾る騎兵隊がカッコ良い。
退役する大尉と隊の若者たちの関係を丁寧に描いたドラマが素晴らしい。さすがジョン・フォード監督。ジョン・ウェイン(当時42才)も見事に老け役を演じきる。
西部劇ソングとして定番の「黄色いリボン」は古くからある民謡で、元は、女性が黄色いリボンを付け「遠くにいる恋人」を想うという歌詞だが、劇中は「騎兵隊にいる恋人」ためと歌詞が替わっている。
砦の指揮官の姪ダンドリッジ嬢が軍帽に黄色いリボンをつけて登場すると、自分へのメッセージと信じてコーヒル中尉とペネル少尉が恋のさやあてを演じる。
男気ある騎兵隊。ジョン・フォード節がじわじわ来る。音楽も素晴らしく、繰り返し観たくなりそう。名画だなぁ。
※今年204本目の映画鑑賞。