リオ・グランデの砦 1950年
ジョン・フォード監督
物語
リオ・グランデ河のほとりにある砦に、指揮官ヨーク中佐の息子ジェフが一兵卒としてやってきた。砦ではまさにインディアンとの激しい戦闘が繰り返されていた。ジェフは父親の見守る中、わずかな手勢で初の勝利を得る……
「アパッチ砦」「黄色いリボン」に続く、ジョン・フォード監督の騎兵隊3部作の最終作。
フォード監督は西部劇ではなくアイルランドを舞台にしたコメディ「静かなる男」を作りたかったのだが、「静かなる男」の興業的な失敗を予想した映画会社から、西部劇をもう一本撮ってヒットさせたら「静かなる男」を撮らせるという条件を提示されて「リオ・グランデの砦」を作った。
映画会社の予想に反し「静かなる男」は興行的にも成功し、アカデミー賞の監督賞も受賞します。
結果的ですが、「静かなる男」を撮る前に「リオ・グランデの砦」でモーリン・オハラとジョン・ウェインのペアリングを試すことが出来たのは良かったでしょうね。宣伝も「リオ・グランデの砦」のモーリン・オハラと射てますしね。
作品内容ですが、騎兵隊ものとしては「アパッチ砦」や「黄色いリボン」に比べると地味です
が、夫婦愛や家族関係というドラマで西部劇ファンでなくても楽しめる良作。僕的には三部作の中で一番好きだなぁ。
※今年264本目の映画鑑賞。