横道世之介 2013年
沖田修一監督
物語
長崎県の港町で生まれた横道世之介(よこみちよのすけ)は、大学進学のために上京したばかりの18歳。嫌味のない図々しさを持ち、頼み事を断りきれないお人好しの世之介は、周囲の人たちを惹きつける。お嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子をはじめ、入学式で出会った倉持一平、パーティガールの片瀬千春、女性に興味を持てない同級生の加藤雄介など、世之介と彼に関わった人たちとが過ごす青春時代(1987年)を描く。
吉田修一が毎日新聞に連載し人気となった小説が原作を、沖田修一監督が映画化。主演は高良健吾、吉高由里子。
映画は、1987年から始まる横道世之介の大学生活と登場人物のその後(2003年)のエピソードを描く。冒頭、上京した世之介が降りた新宿駅には、斉藤由貴のAXIA(カセットテープ)の大きな広告が見える。"この時代"の演出が憎い。
青春グラフィティーって、いつの時代もほろ苦いものですね。祥子役の吉高由里子、世之介役の高良健吾が素晴らしい演技でした。
祥子がフランスへ留学する展開は、ちょっと当時のテレビドラマ「男女7人夏物語」の筋書に似ていますね。オマージュかもしれません。
沖田修一監督作品をチェックしています。この映画では、世之介と祥子のキスシーンのカメラワークが凄いですね。あとラストの走る世之介のエンディングも好きです。「子供はわかってあげない」も走るシーンが良かった。
※今年59本目の映画鑑賞。