明日があるなら / シドニィ シェルダン
(If Tomorrow Comes 1985年)
物語
結婚直前だったトレイシーがマフィアに嵌められて刑務所送りになる。幸せの頂点から不幸のどん底を味わうが、刑務所を出ることになり、トレイシーは自分を落とし入れたマフィアに復讐を実行する。後半は、華麗な女泥棒に転身したトレイシーが活躍する。
ゲームの達人とか、初期のシドニィ シェルダンは面白かった。シェルダンの英文は読みやすく、僕は辞書片手に原文を読んだ。
前半は復讐劇、後半は女ルパンみたいな展開だが、最後まで読者をストーリーに引きつけるシェルダンの力量が存分に発揮されている。エンディングも良く、シェルダンの作品の中で一番好きな作品。
初めて原文で読んだ本がこの小説なので、特に思い出深い。