金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

雑記 : 平和をわれらに!

戦争をテーマに編集された漫画を読んでみました。今回は本の紹介ではなく雑記です。

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水木しげる手塚治虫・藤子F不二雄・石ノ森章太郎『平和をわれらに!ー漫画が語る戦争』(小学館、2014年)

 

水木しげるは陸軍兵士として南方戦線に送られて、左腕を失くす重傷を負い、手塚治虫終戦前の6月に大阪の空襲で九死に一生を得る経験をしています。藤子不二雄石ノ森章太郎終戦時は小学生でした。

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水木しげる ラバウル戦記

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手塚治虫 どついたれ

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まんが道   (藤子 不二雄Ⓐさんの方だけど)

 

第二次世界大戦が終わって70年以上が過ぎ、戦争の原体験を持った人が年々少なくなっています。漫画は戦争を追体験させてくれる貴重な資料になるでしょう。

最近、日本社会の「右傾化」「保守化」ということが言われるようになっています。北朝鮮が核ミサイルを保有、中国が尖閣諸島を脅かし、韓国も敵対行為を繰り返すのだから、日本が自国の利益を守るために「右傾化」するのは無理からぬことだけど、マスコミが言うほど「右傾化」しているように思えません。「自国のために戦う意志」を問う国際調査では、日本では「はい」と答えた人の割合が11%と、64カ国中で最も低い割合で、「戦争嫌い」に変わりないようです。

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赤塚不二夫満州で生まれ終戦時に命からがら日本に引き揚げています。戦前は特攻隊に入り天皇のために死んでもいいと思っていたそうですが、終戦時に軍隊が民間人を守らず置き去りにして、最初に逃げたのを目の当たりにし、軍隊は国民を守るというテーゼを信じなくなったそうです。

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日本国憲法なのだ!  赤塚不二夫

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戦争を追体験する一番の意味は、平和のありがたさを知ることですかね。

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おしまい

※今年の漫画読書 6作品目