周遊する蒸気船 1935年
ジョン・フォード監督
物語
ミシシッピー河を蒸気船で旅するドク・ジョンの甥っ子デュークが、フリーティ・ベルという娘を救ったために殺人を犯してしまう。話を聞いて正当防衛だと判断したドクはデュークを自首させるが、なぜか裁判の判決は死刑。何とかデュークを救いたいドクとフリーティは知事への直談判を試みるが、悪友イーライ船長が彼らの前に立ちはだかる。
ジョン・フォード監督のコメディ。ウィル・ロジャースと組んで作ったウィル・ロジャース3部作の最後の作品。(この作品が公開された1935年にウィル・ロジャースは飛行機事故で亡くなる。)
主人公のウィル・ロジャースとヒロインのアン・シャーリー。アン・シャーリーは16歳で「赤毛のアン」に出演して、作品のヒットから芸名をアン・シャーリーに変えたそうです。可愛らしい女優さんですね。
ミシシッピ川での蒸気船レースは圧巻。
レース終盤、燃料がなくなって甲板や家具、ショーの蝋人形、ラム酒まで燃料にして爆進します。
似たようなシーンが「ハウルと動く城」にもあったような。「わが谷は緑なりき」は「ラピュタ」、「静かなる男」は「紅の豚」、宮崎駿はジョン・フォードに随分と影響を受けているみたいですね。
内容は漫画的だけど、映像の躍動感、叙情性はやはりジョン・フォード。コミカルで楽しい作品でジブリファン必見かな。
※今年84本目の映画鑑賞