金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

冬のソナタ

冬のソナタ

 

物語

ヒロインのユジンが、亡くなった初恋相手のジュンサンに瓜二つの男性ミニョンと婚約者のサンヒョクとの間で心を揺らす姿を描いた恋愛ドラマ

f:id:tomo2200:20180210003556j:image

f:id:tomo2200:20180210002958j:image

ほとんど韓国ドラマは見ませんが、ブームになった「冬ソナ」は見ました。

韓国風というのか、度を越してドラマチックな展開が、制作者の意図しない笑いを誘います。「あり得ないだろ〜」とか、突っ込みを入れながら見ていました。ほとんどギャグ。

 

f:id:tomo2200:20180210004044j:image

ユジン  (チェ・ジウ

f:id:tomo2200:20180210004131j:image

ジュンサン (ペ・ヨンジュン

f:id:tomo2200:20180210004801j:image

サンヒョク (パク・ヨンハ

f:id:tomo2200:20180210011342j:image

 チェリン (パク・ソルミ

 

平昌オリンピック

平昌オリンピック始まりました。

 平壌はオリンピック開催を祝って前日パレード

f:id:tomo2200:20180209235601j:imagef:id:tomo2200:20180209235612j:image f:id:tomo2200:20180209234809j:image

 美女とミサイル     これが北朝鮮の外交だ。

 

平昌オリンピック会場前の謎のオブジェがネットで話題。何これ?    モルゲッソヨ(知らないですよ)

f:id:tomo2200:20180209233656j:image

f:id:tomo2200:20180210000215j:image

 

開会式の人面鳥がインパクトあり過ぎ!

f:id:tomo2200:20180209233136j:image

f:id:tomo2200:20180209234455j:image

 

トンガ選手団に世界がリスペクト。

f:id:tomo2200:20180209233243j:image

f:id:tomo2200:20180210000707j:image

 

戯言が過ぎましたが、日本選手の活躍か楽しみです

f:id:tomo2200:20180209233353j:image

f:id:tomo2200:20180210001857j:image

 頑張れ日本‼︎

 

 

 

 

 

小説 :アルケミスト -夢を旅した少年 

アルケミスト -夢を旅した少年 パウロ・コエーリョ

 物語
羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。旅の中で、少年はさまざまな出会い、人生の知恵を学んでいく。

f:id:tomo2200:20180208030745j:image

かもめのジョナサンに続いて、スピリチュアル系の物語。世界70カ国語翻訳され累計出版部数が1億5000万部の大ベストセラーというから驚きだ。

 

物語の啓発的なメッセージは、

・夢を追うことが人生においていかに重要なことか

・自分自身の運命を見つけること
・内なるものの声をきく
・本当にやりたいことは宇宙の魂から生まれる
・何かを強く望めば、宇宙全体が協力してそれを実現するために助けてくれる    等々。

 

「宇宙の法則」とか「運命を引き寄せる」とか、スピリチュアルなところは、さすがに構えてしまいますけど・・・
それでも「人生をどう生きるべきか?」というテ-マは万人に普遍なもので、本当にやりたいことは何かと考えさせてくれる物語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説 : かもめのジョナサン

かもめのジョナサン   リチャード バック

物語

「飛ぶ歓び」「生きる歓び」を追い求め、自分の限界を突破しようとした、かもめのジョナサン。群れから追放された彼は、精神世界の重要さに気づき、見出した真実を仲間に伝える。しかし、ジョナサンが姿を消した後、残された弟子のかもめたちは、彼の神格化を始め、教えは形骸化していく…。

f:id:tomo2200:20180208003817j:image

世界で4000万部売れた大ベストセラー。1970年な発表され、ヒッピーに支持され口コミで広がり、1972年に爆発的に売れた。

f:id:tomo2200:20180208004228j:image

宗教的な人気がある本ですが、アウトローを主人公にして社会の価値観に対して疑問を投げかける内容は、まさにアメリカン・ニューシネマ、この時代の作品という感じです。

食べる為ではなく、純粋に飛ぶことに喜びを見つけた、かもめのジョナサンは群れから離れて、一羽、自分の信念に従って生きる。

寓話のスピリチュアルな部分の解釈は難しいのですが、常識や社会の価値観に縛られないで自由に生きることや、新しいことにチャレンジする精神の大切さを、ジョナサンの寓話に見出すことは簡単です。素直に読んで感動します。

f:id:tomo2200:20180208022112j:image

 

 

小説 : 赤頭巾ちゃん気をつけて

 赤頭巾ちゃん気をつけて    庄司薫

 

物語

学生運動の煽りを受け、東大入試が中止になるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ愛犬が死に、幼馴染の由美と絶交し、踏んだり蹴ったりの一日がスタートする。主人公の薫くんが社会に向けて自分のあるべき姿を考える青春小説。

赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)

第61回芥川賞受賞作品    1969年の作品

文学作品らしくない会話調の文体でありながら、芥川賞を受賞したことで、世間を騒がせた。ベストセラーとなり映画化もされた。

f:id:tomo2200:20180207141959j:image

f:id:tomo2200:20180207142520j:image

 ダサっ(笑) 小説のイメージと違うな…

 

小説は中学生の頃に読んだ。一日の出来事を薫くんが語るスタイルで、ストーリーはあってないようなものだが、進路の悩みとか揺れる気持ちとかに素直に共感が持てた。若い時に読んでおいて良かったなと思う一冊。

 当時、時代背景なんかを理解して読んでいたら主人公の気持ちがより理解できたかな。

 

 

 

 

 

アメリカン・ニューシネマの時代

アメリカン・ニューシネマ

ベトナム戦争の時代(1960年代後半から1970年代前半)に作られたハリウッド映画で、反体制的な人物の心情を綴った映画作品群を指す。主人公はアンチヒーローアウトローなどで、敢然と体制と闘うが、最後には体制に圧殺されるアンハッピーエンドが多い。

代表的な作品には「俺たちに明日はない」「イージーライダー」「明日に向って撃て!」などがあります。

f:id:tomo2200:20180207001705j:image

f:id:tomo2200:20180207001728j:image

f:id:tomo2200:20180207001743j:image

作品は従来のハリウッド映画に対して前衛的であるが、殺伐として退屈な印象もある。

当時の若者たちの、社会に対する憤りとか、時代の閉塞感を共有していないと理解できないものがあります。

 

そんな時代。

1964年 トンキン湾事件をきっかけにアメリカがベトナム戦争に直接介入。1965年には北爆を開始。

f:id:tomo2200:20180207085132j:image

f:id:tomo2200:20180206213155j:image

f:id:tomo2200:20180206234041j:image

しぶとく抵抗する北ベトナム。アメリカは自軍を投入して3年以上も成果なく死者が増える一方となります。

f:id:tomo2200:20180207091018j:image

1968年 解放戦線によるテト攻勢は、それまで戦況の優位を信じていたアメリカ人に衝撃を与えた。テレビや報道写真を通してベトナムの実際を知ることになり、広く政府への不信や反戦機運が一気に噴き出す。 

f:id:tomo2200:20180206202341j:image

f:id:tomo2200:20180206220530j:image

既存の権力に不信感を抱き反発する若者の間では、ドラッグやカウンターカルチャーとしてのヒッピーが流行します。

f:id:tomo2200:20180206220734j:image

 

 中国では毛沢東が1966年に、四旧( 旧思想、旧文化、旧風俗、旧習慣 )打破をスローガンに文化大革命運動を推進する。左派知識人の一部はこの運動に期待を寄せた。

f:id:tomo2200:20180207110304j:image

  f:id:tomo2200:20180207113227j:image

 

1967年キューバ革命の英雄と言われるチェ・ゲバラが、共産革命の拡大を恐れるCIAに捕まりボリビアで処刑される。キューバ革命チェ・ゲバラに心酔する若者を刺激した。

f:id:tomo2200:20180207115426j:image

 f:id:tomo2200:20180207123545j:image

 

その頃、日本では日米安保条約の延長を阻止しようと学生運動が盛んになる。海外の共産主義勢力と連携して武力革命を目指す左翼過激派による事件も多発した。

f:id:tomo2200:20180206224348j:image

f:id:tomo2200:20180206224412p:image

1969年 安田講堂事件

f:id:tomo2200:20180207102000j:image

1970年  よど号ハイジャック事件

f:id:tomo2200:20180207102008j:image

 1972年  あさま山荘事件

 

いやはや凄い時代だったんですね。アメリカがベトナム撤退を決定した1973年には、世情も落ち着いてきて、アメリカン・ニューシネマのブームも衰退しました。時代が作った芸術だったのです。

f:id:tomo2200:20180206230713j:image

 

 

カッコーの巣の上で

カッコーの巣の上で     1975年

物語

原作はケン・キージーが1962年に発表した同名のベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる物語である。

f:id:tomo2200:20180205220307j:image

いわゆるアメリカン・ニューシネマの代表作の一つであり、アメリカでは興行収入1億ドルを超える大ヒットになるとともに、第48回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞(ニコルソン)、主演女優賞(フレッチャー)、脚色賞と主要5部門を独占した。

f:id:tomo2200:20180205222108j:image 

ジャック・ニコルソン

(ランドル・パトリック・マクマーフィー)

f:id:tomo2200:20180205222409j:image

ルイーズ・フレッチャ

(看護婦長ラチェッド)

f:id:tomo2200:20180205222714p:image

f:id:tomo2200:20180205222731j:image

 ウィル・サンプソン

(チーフ・ブロムデン)

 

ジャック・ニコルソンの演技が素晴らしかった。可哀想な話だが、ラストシーンに感動した。

 ※今年17本目の映画観賞