かもめのジョナサン リチャード バック
物語
「飛ぶ歓び」「生きる歓び」を追い求め、自分の限界を突破しようとした、かもめのジョナサン。群れから追放された彼は、精神世界の重要さに気づき、見出した真実を仲間に伝える。しかし、ジョナサンが姿を消した後、残された弟子のかもめたちは、彼の神格化を始め、教えは形骸化していく…。
世界で4000万部売れた大ベストセラー。1970年な発表され、ヒッピーに支持され口コミで広がり、1972年に爆発的に売れた。
宗教的な人気がある本ですが、アウトローを主人公にして社会の価値観に対して疑問を投げかける内容は、まさにアメリカン・ニューシネマ、この時代の作品という感じです。
食べる為ではなく、純粋に飛ぶことに喜びを見つけた、かもめのジョナサンは群れから離れて、一羽、自分の信念に従って生きる。
寓話のスピリチュアルな部分の解釈は難しいのですが、常識や社会の価値観に縛られないで自由に生きることや、新しいことにチャレンジする精神の大切さを、ジョナサンの寓話に見出すことは簡単です。素直に読んで感動します。