悪い奴ほどよく眠る 1960年
黒澤明監督
物語
日本未利用土地開発公団の副総裁、岩淵の娘佳子と、秘書の西幸一の披露宴が執り行なわれようとしていた。しかし、この西という男、実は5年前、新庁舎の建設に絡む不正入札疑惑で自ら命を絶ち事件の幕引きを図った課長補佐・古谷の一人息子だった……。
社会派サスペンスにして復讐劇。黒澤監督が東宝より独立して創始した黒澤プロの初作品。
冒頭の結婚式のシーンで、記者の話から登場人物の関係がわかります。謎のウェディングケーキからドラマに引き込んでいきます。
微妙な三船敏朗。スーツ姿で暗いキャラは似合わない気がした。
サスペンスらしい恐いシーン。モノクロ映画の印影を活かした表現が上手い。
悲劇のヒロインを演じる香川京子さん。演技力があって本当にいい女優さんですね。
緊張感のある展開で退屈しないが、あり得なさそうな設定で劇画みたいな割には、派手なアクションはないし痛快なラストにもならない。
なんかバッドエンドの半沢直樹を見たような感じで微妙な作品でした。
※今年53本目の映画鑑賞